2016年10月06日

SCOOPを観る。

「昼下がりの情事」のヒロインの父親のセリフに次のようなものがある。
「靴屋だったら、娘のために靴を作り、インドのお金持ちだったら、宝石で着飾らせる。だが、私は探偵だから、彼氏の情報を集めてあげる」

私はというと、演劇や映像の仕事をしてきたから、そのノウハウを娘に教えてきた。したがって、娘にプロの経験はないが、30歳ぐらいの業界人の知識はあるはず…。



でもって、毎月1日は映画が割安だというので、娘が観たいというSCOOPを観に行った。

物語はまったく不可解だった。何故、ヒロイン(二階堂ふみ)と主人公(福山雅治)が恋に落ちるのかが分からない。
メインストーリーが芸能カメラマンなのに、物語は、報道カメラマンの方がすばらしいとでもいうような展開をする。
そもそも、報道カメラマンのほうが、パパラッチカメラマンよりも上等などという指摘は、社会通念とでもいうべきものであり、ドラマのテーマとしては「機能しない」。

ドラマのテーマとして成り立つのは「社会通念の例外」。たとえば、犯罪者の正当性や、成功者の辛さなどである。


とはいえ、福山が二枚目だからいいか…。ま、そんな感じの映画だった。


すると、娘は、サイテー・サイアク。
最近観た、「ゴジラ」「君の名は。」もサイアクだったが、それ以上と豪語する。

ま、そんな感じ。

娘は、私の理論の、原理主義者である。
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2016年09月14日

世界にひとつだけの花。

娘に、好きな曲をリストにしておくべきだと話した。
でないと、突然、好きな曲を聞かれた時に、「世界にひとつだけの花」と答えてしまうから…。

マスコミがアンケートを行った結果が、そういうことって、かなりあると思う。

食べたいものがあったのに、それが思い出せなくて、カレーライスということはよくあるものだ。
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2016年09月08日

ハウスの杏仁豆腐。

私の大好物は、不二家のレモンスカッシュだが、娘が飲んでしまい、冷蔵庫にあったのは、パイナップルの缶詰だけ。というので、食べようと思って食卓に出していたら、娘が帰ってきて、杏仁豆腐をつくったのだという。

娘が楽しそうに菱形に切っているものだから、「パイナップルの缶詰と合えてみたら」と提案した。
すると、一流中華料理店もびっくりの杏仁豆腐ができあがった。パイナップルというよりも、缶詰の汁が杏仁豆腐と絶妙にマッチしたようである。

美味しさを堪能しつつ、杏仁豆腐だけ。パイナップルだけを食べてみたが、感動はない。まさに、ハウスの杏仁豆腐とパイナップルの缶詰のマリアージュ(結婚)である。



マリアージュで思い出したが、先日、映画を観ていたら、ベシャメルソースと字幕がでていた。これは本来は、ホワイトソースと訳すべきだろう。
でなければ、マッシュルームはシャンピニオン。チーズはフロマージュとしなければおかしくなる。

ところで、ホワイトソースをベシャメルソースという輩。嫌みなのだろうか。
応接間をサロンと呼ぶ。
おかわりを「アンコール」と言う。
ま、そんな奴はいないか…。
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2016年08月15日

ピーター・ウェアー監督作品「モスキート・コースト」



私が「素晴らしい」と思っている作品を、娘に観てもらった。

この作品、レナード・シュレーダーが脚本のため、理屈っぽいところがあり、若い頃、この作品を首藤剛志氏に薦めたら、彼は、父親と一緒に観たらしく、父親から非難されたと、難詰された記憶がある。



娘曰く、「この作品が好きだ」という私の「パーソナル形成論的な理由」がみえてきた。…とか。

首藤氏の父親は高級官僚であり、私の父親は街場の理系人間。社会科学的に世の中を上手くやり過ごしている父親を持つ人と、科学技術をつかって世の中をイノベーションしようという父親を持つ私の違いでは…。



私は、ラストシーンの「父がいた時、この世界はとても小さく見えたが、父がいない今、この世界はとてつもなく広い」というナレーションが心を打つと言うと、娘は、「主人公が大人」だからダメ。「こどもだけが真実が分かっている」というふうに物語を構成しなければダメと指摘した。

…なんとも、納得である。
(・_・;)
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2016年08月07日

娘の幼馴染がミスワールド・ボツワナ代表になる。

…ということでびっくりした。

http://allafrica.com/stories/201608010527.html

過去にこんな記事をあげている。

http://sponta.seesaa.net/article/261909489.html

http://sponta.seesaa.net/article/262024117.html

http://sponta.seesaa.net/article/262178263.html

幼馴染のお父さんは、私にさまざまな示唆を与えてくれた。
そして、私の心の中では勿論、お嬢さんの心の中ではしっかりと生きている。それが、今回の結果を生んだに違いない。

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2016年07月25日

フランス現代思想の総括。

ちょっと考えてみた。

参考にしていただけると嬉しい。

◇     ◇     ◇続きを読む
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2016年07月02日

ドラマの本質。

娘の卒論がらみで、ドラマについて考えている。

そこで、〈知人〉の一言ですますには程遠いシナリオライターのサイトを訪れたら、以下のような文言に出会った。

13年間続いた番組の企画会議での出来事。場所は、在京キー局。続きを読む
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2016年06月16日

難解であること。

娘が、昨年のとある卒業論文を持ってきた。

卒論の著者は、現実に対する違和感を、「異化」におきかえ、小説を異化するメディアとして論述を展開する。しかし、異化から、構造論、脱構築へと至った現代思想を思えば、異化にとどまるのは浅薄である。なぜなら、現代思想の根底には、ロゴスへの不信がある。したがって、小説に価値を求めるようなことはできない。

私には、査読官もそのことに気がついていないと思えてくる。でなければ、論文の内容はこうはならないし、優秀卒論として、印刷され、キャンパスに置かれるようなこともない。
というか、文系学者は、ロゴスを否定できない。



娘が友人に、難解なことを言う人はすごいとの意を受けて、本当にすごい人は、難解なことをわかりやすく言える人だと訂正した。
友人は納得したというが、我が意を得たりである。



当該論文は、難解な用語を使うために、本人の理解が表面的になり、本質的な理解をせぬまま、論理を展開してしまった。
それぞれの難解用語の解釈は多様だから、解釈の違いによって、かならずしも間違いとはいえない。曖昧性が排除できぬため、論文全体の価値を低めている。



結局のところ、現代思想の用語を使うなら、近代主観主義の「新しいものにこそ価値がある」という妄念を越えるところから、出発しなければならない。
そして、異化などという戦後の争点に注目するなど、あまりに古すぎる。
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2016年06月01日

進路指導。

高校の部活の先輩とメールでのやりとりの話である。

早稲田のハイソの部長をした先輩が、「プロになりたい」と言った時、部活の顧問は、「早稲田の○○ではなく、六大学の○○でなければダメ」と言い、プロになることを薦めなかった、とか。

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2016年05月20日

グルーヴとは…。

娘が、グルーヴについて分からないというので、書き留めておく。

一言でいうと、「タイムがなければ、グルーヴは発生しない」。

日本の伝統音楽の一部(常磐津・木遣り)には、タイムという概念がないので、グルーヴは存在しない。(日本の伝統的な時間感覚は「間」)

※ ただし、日本の民謡(作業時に使われる)には、拍の概念もある。

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2016年05月03日

先輩の意地悪。

娘もはや大学4年生。
後輩たちが、娘の専門分野に関して議論したので、娘は、その浅さを指摘したという。補助講師の人は、「もっと勉強しなさい」と言ったとか。

私は娘を痛烈に批判した。
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2016年03月04日

娘、研究を否定されて喜ぶ…。

昨年、娘の学外発表会があり、昔、数ヶ月間、一緒に仕事をしたことがある情報技術系の人と偶然出会った。

私は、娘と共同研究(私にとっては、思索でしかないが…)をしているが、プロ野球チームを持っているIT系の会社で働く彼は、「間違ってはいない」・「ただし、ちょっと古い」と、私の言葉に反応した。

娘にとって、自分の父親が、「間違ってはいない」と是認されたことよりも、「ちょっと古い」と否定されたことが、快感だったとか。続きを読む
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2016年03月03日

「物言う人」は異常である。

娘の友人が出版社でアルバイトをして、読者アンケートの仕訳けの仕事をした話を聞いた。

娘曰く、「読者アンケートは、ガス抜き」であり、私は、「消費者の意見を現場に活かす」と言う。

そこで、私は「違うよ」と。



若い頃、ラジオ番組の制作をしていた頃、番組にリスナーの手紙がやってきて、スタッフ全員で、まわし読みをした。
私が、これらの意見を番組に反映しましょうと言うと、局のプロデューサーは、「ラジオを聞いて、意見のはがきを書いて寄越すような人」は「ちょっと変わっている人」であって、「リスナーの大部分」とは違う」と。


書籍の読者アンケートにはがきを出すような人も「ちょっと変わっている人」であって、サイレントマジョリティー(物言わぬ大多数)とは異なる。

日々、不満を抱えて生きていたり、特殊な宗教の信者だったり、マスコミで仕事をしたかったり、そういう「特殊な信条・意欲」から、得にならない「自己主張」をした人たちということである。

そのような意見を「現場に反映したら」たいへんなことになる。「ガス抜き」には、ガスを抜かなければならない理由がある。



本来は、「物言わぬ人」に「物を聞く」のが理想であり、「物言う人」は、少なくとも(文化的同一性の高い・ハイコンテキストな)日本社会において「異端者」。

それは、市民運動をやっている「プロ市民」を思えば理解できるかもしれない。
彼らに「価値を求める」のは、純朴・素朴な魂であって、現実は複雑である。
さらにいえば、彼らが「なんらかのインセンティブ(動機付けのための資源)を得て活動している」可能性は高い。



「ものを言わなければ、わからない」と当然のような理屈は、ローコンテキストの社会に限定される。

ハイコンテキストな日本では、他者のことを思いやり、自省的に、自分の内観を追求すれば、「人に聞く」ことは最低限で済む。
posted by スポンタ at 07:27| 東京 ☀| Comment(0) | スポンタと娘…。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月24日

二連敗。

大学3年の娘の就職試験の対策を練っている。
エントリーシートを通過しての1次面接。

私は「大学で勉強したこと」が、面接で聞かれることであると予想して、対策を練ったが、実際の試験は、「入社後に取り組みたいこと」だった。
1次面接を終えた筆記試験。今度は、「入社後に取り組みたいこと」や「現在の業界に対する構造に対する分析」や「今後の業界の展開」だったが、実際の問題は、「常識問題」「時事問題」。

まさに二連敗。
とはいえ、同じ業界ならば、使えるから、無駄ではないだろう。



就職試験は、実力試験と同じであり、用意など、あまり役に立たないのかもしれぬ。

さてさて、どうなりますか。
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2016年02月08日

教えなければ、分からない…。

娘も、大学3年の冬を向かえ、シュウカツの時期を迎えた。

シュウカツ予備校に通わせるような経済的な余裕のない我が家では、父と娘で、対策を練っている。

そのスキーム(計画)は、


1. パーソナル分析。(コンピテンシー的な解析。つまりは、過去の出来事から、未来の特性を感じさせること。)

2. 業界分析。

3. 会社分析。(比較検討するから、一社では済まない。)
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2016年01月04日

弁の立つ娘…。

先日、大学の発表会があり、卒業生が興味を持ち、起業している彼の会社に行き、3時間ほど、歓談してきたのだという。

先輩曰く、「大学生の時に、君ほど弁が立てば…」とうらやましがられたのだとか。




AO入試対策の面接対策で、「論理的に話すこと」を目標にやってきて、大学で、さまざまな自己表現をしてきた。ようやく、その4年近い経験が実を結んだに違いない。

高校3年の娘は、「はい・いいえ」など、断片的・印象的に答えることがほとんどで、断定→理由、推論→結論。などという論理的な展開はできなかった娘が、成長したものである。




しかし、論理的な思考・表現力はともかくも、その前に、円滑なコミュニケーションの前提として、オープンマインドが必要である。

娘は韓国アイドル系のイベントに母親と一緒に並びながら、異世代間交流で、トークの力を鍛えていた。

…ま、そんな感じ。

(・_・;)
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2016年01月03日

津田る人がいない。

娘がゼミのミーティングに参加して、「津田る人がいない」と発言したが、ほとんどの人が「津田る」の意味が分からないので、唖然としたという。

「津だる」とは、フジテレビの夕方のニュースワイドにも出演する津田大介氏がやっていたこと。つまり、イベントや会議に参加して、自分のパソコンから「テキストで実況報告すること」である。



イベントや会議を「映像中継」・「映像記録」することは珍しくないが、「テキスト化」して、公開情報とすることは、津田氏のオリジナルだと思う。

金髪の津田氏をイベントや会議でよく見かけたことが懐かしいが、私は、ウェブのエキスパートでもある彼が、「政治の重要性」を疑わないことに、「古めかしい」と感じている。



テキストで実況報告することは、きわめてウェブ的である。
しかし、2ちゃんねる的にいうと「3行で書け」と批判される。

つまり、「オリジナルなテキスト」は分量が多く、当事者・マニアにとっては有効だが、二次流通に適さない。
一般に対する発信としては、「要約・解説」の方が必要ということ。

換言すると、「マニア」向けには「オリジナルテキスト」。一般向けには「要約・解説テキスト」が必要ということ。
一般的に発信された「要約・解説テキスト」が専門家たちによって、「オリジナルなテキスト」との照合によって、妥当性が吟味される。それが理想である。
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2015年12月23日

「姉さん、言いますね」。

娘が所属する研究会の後輩から言われた言葉だという。

娘が言ったのは「本が読めるだけの奴を、ゼミ長にしてもね…」。



娘が後輩言った本意は、「女王の教室」のアクツマヤのように、「この学生とこの学生を組ませたら、何かを生むに違いない」とか、「この学生とこの学生を組ませると、危険」とか、コミュニティーコミュニケーションをハンドリングできる能力がある学生が、トップをつとめるべきである。と。

私がアドバイスしたのは、「成績トップがゼミ長をつとめる」などというのは、愚の骨頂であり、まず、ゼミ長の定義を明確にしなければならない。ということ。

つまりは、「ファシリテーター(お膳立て役)」なのか、「教授の代役で指導する学生」なのか、そのあたりを明確にしないとダメだと思う。

もっとも、議長といいながら、実質的には君臨者というは、共産主義国家では珍しくない…。



「姉さん言いますね…」。
娘も弟分を持つような年頃になったか。
父親としては、感無量である。
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2015年12月13日

テレビはプロデューサが面白い。

私のファーストキャリーの会社の社長の葬式で配られたパンフには、次のようにあった。

舞台は俳優、映画は監督、テレビはプロデューサが面白い。


東宝で舞台俳優。
日活で監督。
独立プロダクションを経営し、テレビプロデューサを務めた人ならではの感想である。



実際にやってみれば分かることだが、「(職種によって)自分の裁量度・自由度」は案外少ないもの。例えば、セールスマンには、商品を企画する権利はない。できるのは、売ることだけ。

映画なら別だが、テレビのディレクターの「現場の自由度」は、案外少ない。有名俳優など出演していたら、演出は現場の進行役でしかない。

テレビにおいては、企画やキャスティングで、ほとんどが決まっていて、現場のディレクターは、「プラモデルを組み立てる」そんな作業に近いのかもしれない。


というか、それに気づかないなら、まだまだアマチュア。ということか…。


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2015年12月08日

イノベーションは薔薇色ではない。

若い人たちに、イノベーションを進める大人たちがいる。しかし…。



問題解決には、ふたつの種類がある。

1. 現状を根絶やしにするタイプ。

2. 新しい領域を創造するタイプ。


問題解決ができない理由は以下。

1. 当事者最適化・制作者最適化が行われている。

2. 問題が共有化されていない。


つまり、現場を根絶やしにし、当事者たちに最適化されている現状を、無闇に否定すると、とんでもない反発を食らう。
(^▽^;)



ならば、軽い気持ちで、「イノベーション」などと口走ると、とんでもないことになる。まずは、当事者の人達に「負けない立場」を得ることが先決だ。
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