「気づきました?」’愛の不時着’がオマージュした歴代韓国ドラマ4選。
という記事が、Yahoo News に紐づけられていた。
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ダンミというサイトである。
このサイトの著者が「愛の不時着」がオマージュしている指摘するのは、
・「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」
の相合い傘のシーン。
・「アルハンブラ宮殿の思い出」
・「天国の階段」
・「チュノ〜推奴〜」
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オマージュとは、「献辞」のこと。
小説などで、「この作品を○○に捧ぐ」などと、巻頭に書くこと。
映画「若草物語」では、「(早世した末娘の)ベスに捧ぐ」とあったかしらん。
たとえば、ブライアン・デ・パルマの「アンタッチャブル」。
セントラル駅のシーンで、エイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」のオデッサの階段のシーンが、〈引用〉されている。
これらは、制作者の「過去の名作への敬意」や「制作の背景の暴露」。それらは、「マニアックな楽しみ」を生むが、それ以上でも、それ以下でもない。
つまりは、ヒッチコックが、「自分の映画に顔を出す」そんな蘊蓄を生むための仕組み。
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だが、〈ミメーシス〉は違う。
過去の映画・ドラマの伝統を踏まえて、「それ以上の傑作を作ろう」という、強い意志である。
「愛の不時着」は、
今までの北朝鮮を扱った韓国ドラマの傾向・欠点を革新している。それらは、
・北朝鮮の体制批判。
・北朝鮮の陰謀もの・スパイもの。
・北朝鮮の市民が描かれていない。(or 虐げられた人たちとして描かれている)
・北朝鮮の話と、韓国の話が、「分離している」。
・コメディー的な要素が欠如している。
・・・・etc.
これらの欠点を補って、尚、余りあるから、「愛の不時着」は魅力的なのである。
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spontaは、「愛の不時着」の庶民の描かれ方を見て、ロシア映画「モスクワは涙を信じない」を思い出した。
共産主義・社会主義にあって、堂々とメロドラマを貫いた傑作である。
posted by sponta at 15:02| 東京 ☀|
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