2020年01月24日

かつての担任教師・池端俊策先生脚本の「麒麟がくる」を批判する。

「麒麟がくる」第一回を批判する。


評価する場合、ネガティブチェックとポジティブチェックがある。

・ネガティブチェック= 悪いことがないかのチェック。

・ポジティブチェック= 良いところを見つけるチェック。

があるが、「良いところ」がほとんど見当たらない。

大島渚監督は、「いいシーンが2つあれば映画は成立する」と発言している。だが、この作品にその2つはあるのか。



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2020年01月22日

NHK「麒麟がくる」はどうよ?

国民的番組といえば、紅白歌合戦と大河ドラマ。

2019年末の「紅白歌合戦」は視聴率低迷し、昨年の大河「韋駄天」は、大河ドラマ史上最低の視聴率に陥った。

「紅白歌合戦」の低迷の原因は、「運動会の集団演技」に等しいアイドルグループたちが、「歌手のマーケット」を食いつぶしたことが一因ではないか。

・観たい歌手がいない。

なら、「紅白歌合戦」の視聴率が低迷するのは当然である。


一方の「韋駄天」。

「近現代を舞台にしたシリーズの視聴率が低迷する」のは分かっていたが、だからこそ、もっと「叙事詩的」に作るべきではなかったか。

「狂言回し」として落語家(北野武)を使い「虚構世界への導入部」とする手法は、「タイガー&ドラゴン」以来の脚本家ならではの手法。
だが、大河ドラマは「虚構の世界」につながっているのではなく、「歴史的事実(のようなもの)」につながっている。

つまりは、「これから嘘話が始まりますよ」と嘘芝居をすると「まどろっこしい」だけ。つか、「劇中劇と劇」の関係が、逆。

・一次劇 : 北野武演じる落語家のシーン

・二次劇(劇中劇) : 日本のオリンピック黎明期のドラマ

通常は、「一次劇」は、現実に近く、虚構度が低いのに、「韋駄天」では、その逆。

これでは、観客は「混乱する」。

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2020年01月13日

「相棒」元旦スペシャルの評価。

spontaはウェブの発信者のような、「俺って、映画通&ドラマ通なんだぜ」と自らを誇るような態度を好まない。

映画&ドラマに関する「評価基準」を明確にして、作品を評価することを意図する。

それは、「(人生論的な評論を嫌悪する)表象論」に同じ。


表象論というと元東大総長の蓮見重彦氏がプロモーターだった。だが、彼はディレンタント(衒学趣味・学問ごっこがお好き)だったので、門外漢が表象を理解することを難しくした。

なんのことはない「表象」とは、英語で representation 。

日本語では、「提示されたもの」であって、それは、鑑賞行為において、

・作品由来のもの。

と、

・鑑賞者由来のもの。

を切り分ける作業であった。

批評では「思索批評」が最上のものとされるが、それは、「鑑賞者を、作者と同等に引き上げる」ためのものであって、それが「第三者にとって有意義かどうか?」は未定である。

つーことで、テレビ朝日・東映「相棒」元旦スペシャルを吟味・分析する。

※ ネタばらしを含むので、嫌な人はお読みにならぬように・・・。
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2019年12月18日

(長すぎて)5ちゃんねるに書き込めなかった映画論。

今年60歳の私は学生時代。「歴代映画ベストテン」のトップにランクされていた「戦艦ポチョムキン」を見て、唖然・落胆しました。

「歴代映画ベストテン」のトップに「戦艦ポチョムキン」がランキングされたのは、フジテレビ「笑っていいとも」で「キムチ鍋」がランクインしたのと同じ原理。左翼者が「自らの理論をかさ上げする」ために、「ランキング上位にゴリ推し」した。

では、どうするか。

以下のプロセスを参考にしてください。


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2019年12月06日

黒沢映画「影武者」。勝新太郎の降板を思う。

私が今村昌平の映画学校に通っている頃、事件は起きた。

「座頭市」で圧倒的な存在感を示していた俳優・勝新太郎が、世界的映画監督・黒澤明監督のひさびさの大型映画「影武者」を降板したのである。

公開初日、日比谷映画に行ったのを覚えている。
一緒に言った彼女は、巷間絶賛されていた原田美枝子の芝居を「複式呼吸ができていない」と唾棄した。娘婿演じる根津甚八をなじる場面である。

私は彼女から、「俳優座的な詠嘆調の芝居」が、演劇関係者たちから批判対象であることを知る。
その典型が、代役・仲代達矢氏である。

ショーケンこと萩原健一のセリフが聞き取りにくいので、英語字幕版で観るのがベスト。なる感想もあったっけ。

ラストシーンは兵士や馬の屍と瀕死状態のショットだが、私は「ソルジャーブルー」を想起した。


「合戦の画面構成は完璧」だったが、そう思わせてしまうところが、「作品の不備」である。

マルセル・デュシャンは「私の意図が100%実現したら、それは芸術ではない」と発言している。彼は、小便器を美術展に持ち込み作品とした芸術家である。
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2019年11月29日

沢尻エリカの演技は凄かったの?


クラブ(昭和的にいうとディスコ?)から帰宅した後、MDMA(昭和的にいうとエクスタシー)が自宅にあった沢尻嬢の話題がテレビを賑わしている。

コメント者の多くは「彼女の演技は凄い」と絶賛しているが、spontaは、「そうか?」と思ってならない。


「5時に夢中」の月曜日。若林嬢が「沢尻の演技」を褒めていると、マツコ嬢は、「もう少し楽にやってればよかったんじゃないの?」と感想を述べた。

昔から彼女を知る人は、例の「別に・・・」発言に関連して、「昔から、あんな感じだったよ」とか。

フランス人ハーフの彼女を「在日韓国人役に起用する」という殆ど訳の解らないキャスティングをした井筒氏も、映画初出演の彼女の演技力に驚いたというが、訳が解らない。

父親が日本人・母親がフランス人に由来する「容姿端麗」が彼女の特徴であって、それ以上でも、それ以下でもない。
彼女の演技を評価するなら、それは脚本に由来するだけではないか。

「不器用な方がよく見える」こともある。

彼女の容姿は「ぎりぎりの日本人」に見えるので「観客が感情移入しやすい」だけ。(ベッキーとは異なる。滝クリ嬢は微妙)
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2019年11月09日

日本のドラマが迷走している。(相棒・同期のサクラ)

20世紀は「主観の時代」であり、21世紀は「客観の時代」だと確信している。

「主観の時代」は、「西欧の世界制覇」という野望・陰謀の中で仕組まれた「思想兵器」によって生まれたもの。妥当性を持たない。

「主観の重用」から、「○○ファースト」なる標語が生まれた。発信源はD.トランプ、邪心である。

あるべきは、「誰かに従う」のではなく、「真理・妥当性を極める」ことである。


そんなことから、20代から取り組んできた「ドラマ・映画」について客観批評を加えようというのが、このブログのひとつのテーマとなっている。

だが、日本の映像作家たち・製作会社のサラリーマンたちは、いまだ「主観」妄想が強い。
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2019年11月01日

勘違い女優、吉永小百合嬢を指摘する。

【主旨】

吉永小百合嬢は、「没入」型演技を目指している。

だが、スタニスラフスキーも蜷川幸雄も「没入」型演技を否定している。

あるべきは、「セリフ・気持ち・動作を孤立的にコントロール」することである。


NHKの「プロフェッショナル〜仕事を流儀」が彼女に長期密着ドキュメントした。


この番組を観て、俳優および俳優を目指す人たちが「彼女の振る舞い」を真似たら、悲惨なことになる。
その理由は、以下に反するから。

・「没入」型の演技術は間違っている。(青山昌文・美学芸術学教授)

・優秀な俳優はいつも「覚醒」している。「没入」して役に成りきり、自分自身を失うことはない。(演出家・蜷川幸雄)

放送大学の青山教授は、スタニスラフスキーの「俳優修行」の本は没入を否定しているのに、誤訳されていると指摘する。

私か察するところ「心理至上主義に侵された翻訳者の仕業」。

希代の演出家・蜷川氏は、平幹二朗氏は「客席の私を感じると、熱演の抱擁シーンでさえ、私が最適な角度で見えるように身体をズラした」。
ロンドンの俳優と仕事をした時も、本場の名優は「没入などしない」。いつも「(高度に覚醒して)自らをコントロール」と告白する。


だが、吉永嬢は、

・役になり切る。

と、(恥ずかしげもなく)発言する。

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2019年10月09日

「凪のお暇」は、ドラマとして成立していたのか?

「映画・ドラマの評価」を考察し続けている。

ハヤシライスを「カレーライスの評価基準」で吟味してはならぬとの意から、「映画・ドラマの分類」が前提である。

そして、4つの分類をすでに提示しているが、4項目目を変更し、以下にしたい。


・「情熱」の対決。
Duel of Passion

・喪失した「情熱」。
Loss of Passion

・喪失した「感情」。
Loss of Emotion

・「性質」の露出。
Exposure os Nature


TBS演出家・鴨下信一氏は、「最近のドラマにはアンタゴニストが足りない」と文句を言っていたが、昭和のドラマ(向田邦子作品)にも、アンタゴニストは少なかった。

父と娘が対立していても、「大喧嘩」はしないし、ノラのように「出奔」しない。「立場の対立」はあるにしても、それが「対決」に昇華しないのである。
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2019年09月23日

小泉孝太郎氏が、リスペクトしていた俳優。


父君・純一郎総理大臣の圧倒的な知名度によって、俳優デビューした小泉孝太郎氏。

彼が俳優挑戦に名乗りをあげていた時、憧れてを口にしていたのが、竹中直人氏である。

その発言を聞いて、同業者たちはどう感じたのだろうか・・・。


具体的に彼が師事したというのは、ドリフターズのリーダー・いかり矢長介氏だという。コメディアン出身の彼だが、現場たたき上げのベテラン刑

事の役柄で「文句があるなら、偉くなれ」と主人公・青島刑事に吐いたセリフを覚えている。

自然な演技であり、好ましい。
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2019年09月21日

倉本聰氏のアンチドラマ。

シナリオ界の大御所が、「ドラマを分かっていない」から困ってしまう。


小津安二郎監督の最期の言葉は「映画はアクシデントではない。ドラマだ」である。

放送大学・美学芸術学の青山昌文教授は、第三者が記録した「叙事的」な作品、当事者として演じられる演劇「叙事詩的」なるものを対照として指摘している。


二つの至言を知ってしまえば、

倉本氏が、「昭和15年以降の山梨県の寒村を描いた」ことは、アンチドラマ。「(シナリオライターが創造した)架空の歴史」であって「ドラマ」とはいえぬ。


徴兵令がやってきて、兄は絶望し、自殺する。

兄の死後、兄の恋人が妊娠していることを知った主人公は、赤子の父親になることを申し出て、受け入れられる。主人公は兄の恋人を心密かに愛していたのである。

そして、主人公にも赤紙がくるが、勤労奉仕の作業中に「わざと」大けがをして、徴兵を回避する。

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2019年09月19日

宮崎駿と高畑勲の本質的な違い。

高畑勲氏の展覧会が開催されているとか。生前の彼の周辺の人物に取材した番組がオンエアされていた。

高畑氏と宮崎氏は東映アニメーション以来の盟友だが、二人の本質的な違いを一言で表現すべきである。

・宮崎駿: Duel of Passion

・高畑勲: Loss of Emotion

番組では、以下のようにまとめられていた。

・宮崎駿: 勇気・希望・たくましさを表現する。

・高畑勲: 人と人のつながり。思いやり・思い入れ。
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2019年09月17日

「カメラを止めるな」はダメ。

映画「カメラを止めるな」が、低予算映画なのに存外のヒット。というのは旧聞だが、ふとこんなことを思った。

・カメラを止めるなは、ダメ。

について、ちと、説明する。
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2019年09月10日

アンパンマン批判(即物的な読解する知性を批判せよ)。


テレビアニメ「アンパンマン」が、こどもに「暴力」を薦めていると、視聴を控えるように発言する人がいるという。

世の中には、「親がきちんと伝えれば大丈夫」とか、「こどもにも理性・知性があるから大丈夫」との意見が・・・。

spontaが指摘したいのは、

そのような

・即物的な読解は、知性のなさ

を表現していること。
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2019年09月07日

「アンチ・ドラマ」とは何か?

「映画・ドラマを評価」するために、「映画・ドラマを定義・分類」した。

より理解を深めるためには、「ドラマでないもの」を定義しなければならないと思う。

サッカーで「アンチ・サッカー」と言うことがある。
それはキック&ラッシュ。幼稚園児がサッカーをした時のような、ゴールに蹴り込むだけの戦法である。

では、ドラマは・・・。
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2019年09月06日

映画・ドラマの5分類のまとめ。

ハリウッド発の「映画・ドラマの分析法」が、「日本に普及しなかった」と指摘した。

その理由は、ミメーシス理論。つまり、

・映画・ドラマが参照すべき「現実」が異なるから。(アメリカは他民族・銃社会・対立 vs.日本は単一民族・対立を嫌う忖度社会)

とはいえ、ハリウッド映画や韓流ドラマの移入により、日本人の好みも変革している。日本芸術が表現してきた伝統は「もののあわれ・無常」だが、そればかりではなくなっている。対決をモッパラにする「ひとのあわれ」系の作品も少なくない。

TBSのジャイアンこと福沢氏が演出する日曜ドラマは、その類い。

だが、悪役が悪役として「敗れ去る」ことに、我々日本人は「無情でいられない」。そういう優しい心根がある。
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2019年08月30日

ハードボイルド(説明しない)とソフトボイルド(解説過剰)。




spontaは娘に、映像に関する「要点」を伝えている。それは以下。

・説明はダメ。表現・描写でなければ。
  ↓
・説明セリフはダメ。

※ 僕は、あなた(民さん)が好きです。(説明ゼリフ)
※ 僕は野菊が好きだ。民さんは野菊のようだ。(素朴な表現)



・前後のカットの「相違性」こそ、接着力である。
  ↓
・同サイズ・同ポジションは直結してはならない。
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2019年08月29日

モンキー・パンチの遺言を信じるな。

お別れの会でのご長男のお言葉を引用する。

「ルパンIII世」には、"教え"がない。

・友達を大切にしよう。

・悪いことはやっちゃだめ。

・努力すれば、報われる。

・夢はいつか叶う。

などは作品から読み取れない。


果たして、そうだろうか。

"教え"とは、観客が読みとるべき(抽象的な)〈テーマ〉だろうが、それが”不在”など、あり得ない。
もし、そうなら、「ルパンIII世」は愚作である。

spontaが読みとる〈テーマ(教え)〉は以下。

・一度狙った獲物は、諦めない。(盗賊としてのプライド)

・(何度裏切られても)女性(峰不二子など)を諦めない。(性欲に勝てぬ悲しい男性のサガ)。

・人生を楽しむ。

・スリルを楽しむ。(あえて危険な挑戦を選ぶ)

・・・などである。
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2019年08月26日

映人社に電話してみた。


spontaの常套手段は、「選択肢をつぶしていくこと」。

映人社とは、新藤兼人氏がつくったシナリオ会館にある。月刊ドラマやシナリオ作法の本を多数出版している。

映画学校時代、月刊シナリオ、月刊ドラマを定期購読していた。つか、月刊ドラマが創刊された当時、映画学校に通っていたと記憶する。
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2019年08月24日

映画&ドラマのコンポジションシート


映画&ドラマのコンポジション(構図)について、5分類を提示した。

映画&ドラマの構成(コンストラクション)についての考察は多々あったが、構図に関する研究は皆無だから、まったくのオリジナルである。

旧来のイメージで類推するなら、「人物相関図の類型」ということかもしれぬ。
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