2008年04月09日

本屋大賞へのカイゼン提案。

さて、4月より読売新聞を読んでいる。この数年、日経新聞、産経新聞、産経エキスプレスと宅配を変えてきた。新聞各紙が問題を抱えているのは勿論だが、読売新聞は悪くない感じがしている。新聞の問題のひとつは、問題点を指摘するのみで、解決策を提示しないことである。私は、問題点があるならば、解決のための選択肢を提示すべきだと考えている。そして、解決のための選択肢を提示できぬならば、問題点を指摘することは、人々を不幸にするだけとさえ考える。

本エントリーの要約は以下。


現象:
本屋大賞が大きくなり、投票する書店員が増えるほど、選ばれる本が均質化していく。結果、既存の文学賞と似たり寄ったりの受賞作が増えた。本を愛する人々が手弁当で運営する素晴らしい賞が、ただの人気投票に陥らぬような工夫をしたい。

原因:情報の共有と、意見交換、そして、議論をしないまま投票をすれば、ポピュリズムに陥る。

解決策:
人気投票の通弊は、議論をせぬままに投票をすることである。議論をしないまま投票をすれば、第一印象による印象批評や、諸事情を勘案しない意見が多数になるのは当然である。
まずは、本屋大賞事務局がノミネート作品の掲示板をつくり、そこで議論をする。そして、その議論をもとに投票をすることがひとつの解決策である。
また、掲示板での議論がそのまま審査にし、合意を目指すのも一策である。
もしくは、掲示板での発言者に特権を与え、彼らのネット上の公開議論のうえで受賞作を決定することもできる。
または、普段から議論の場をネット上につくっておき、その議論の場の発言者たちの人気投票を行い、その上位ランク者に審査権を与えるという間接投票というやり方もある。




本屋さんの店員が選ぶ文学賞が本屋大賞である。
第一回の受賞作である「博士が愛した数式」は、読売文学賞、第二回の「夜のピクニック」、第四回の「一瞬の風になれ」は吉川英治文学新人賞を受賞した後の大賞。また、第三回の「東京タワー」は、受賞時点で130万部のベストセラーになっていた。
今回受賞した伊坂幸太郎氏の「ゴールデンスランバー」は、いまだ無冠であり、やっと大賞の趣旨に沿った選出と、関係者はほっとしているという。

伊坂氏は小説家に新風を吹き込むゼロ世代(2000年代)の作家を代表する存在。斬新でポップな感性への読者や評論家のの支持が高いが、先輩作家が選ぶ代表的な文学賞とは一定の距離感を持っているという。結果、直木賞や山本周五郎賞などでも、候補にはなるが受賞を逃している。とはいえ、すでに小説5作が映画化されており、評価も知名度も高まっている。
そのような才能を評価することで、本屋大賞が存在感を増すのならば、すばらしいことだと思う。



そういえば、テレビ週刊誌の投票でKAT-TUNの田口氏が最優秀新人賞を受賞していた。KAT-TUNの熱狂的なファンである我が娘は苦笑していた。同賞では、「華麗なる一族」を最優秀作品賞として選出している。
娘曰く、あれは、お正月特番で3夜連続でやるようなドラマだ。と看破していた。私も娘の意見に同意する。

ポピュリズム自体は悪ではなく、それを皆が分かっていればそれでいい。ただ、一見ではポピュリズムと分からないようなものが厄介なのである。
posted by スポンタ at 08:57| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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