2008年01月15日

21世紀のパラダイムシフトとは、平等・自由・正義・平和が否定されることである。



さて、20世紀がどういう時代だったかといえば、すくなくとも、「近代化」というムーブメントの中にあった諸国においては、平等・自由・正義・平和を希求した時代だったと思う。

では、21世紀が新しい時代であるとして、どういう時代になっていくかといえば、それらが否定される時代になる。ということである。




平等という概念がローマ帝国を滅ぼしたことは、塩野七生氏が指摘しているが、自由・正義・平和といった概念も、同様であることに私たちは気がつかなければならぬ。

平等意識はコミュニティーの被害者意識を終結させ、コミュニティーを崩壊に導く。あるべきは、分相応の概念であり、個が階層を自由に動けるシステムの構築である。


「フラット革命」という本を出した方は、絶対的正義という語を操られるが、それは、正義という概念が脆弱なもの。つまり、個の恣意的な価値観を無理やりコミュニティーの共通概念に落とし込もうという目論みでしかない。一時期、月光仮面が戯画化された時期があったが、そのムーブメントのほとぼりが冷めたと思って、正義なる概念を蔓延させようというアンシャンなムーブメントはいただけない。
結局のところ、権力の根拠もないのに社会の木鐸・ウォッチドックなどと嘯くジャーナリストの論理である。

正義とは、個の主観性を社会の共通理念に拡大しようとする目論見にすぎぬ。恣意的な正義はコミュニティーを細分化していく。すべての正義はそれをオーソライズした個・組織の存在を明確にすべきである。そして、多様な部分集合が多層に重なり合う母集合コミュニティーが重要である。


平和とは、プラスのエネルギーの偏在でしかない。
人生楽あれば苦あり。喜怒哀楽。極楽があれば地獄がある。自らを平和の側に一方的において、他者を批判する一切の言論に根拠はない。あるべきは、社会の全体と社会の部分、そして個が、それぞれにおいて、劣情を引き受けることである。そのような精神的な風土が確立するならば、血が流されていたものが、打撲程度になり、打撲程度だったものが、言葉の暴力になる。
誰かが過剰にプラスのエネルギーを引き受けるのはズルイし、誰かが過剰にマイナスのエネルギーを引き受けさせるのも哀しい。

平和運動こそもっとも悪しきグローバリズムであり、好戦的な行為である。同様に、自爆テロも悲惨さを過剰に受け取っていて哀しい。戦争と平和の非グローバリズム化こそ、今後の課題である。


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ということなのだが、数百人に及ぶ読者諸氏に理解されるだろうか…。もし、理解されぬのだとしたら、これこそパラダイムシフトである。そして、実は私は何も新しいことを述べているのではない。平安時代の思想家・空海の思念で現代を見渡せば、当然のように見えてくる。

「空海は、インド思想の基本的概念である輪廻転生を宗教的にではなく、科学的に捉えた」と司馬遼太郎は言う。(空海の風景)

http://www.amazon.co.jp/%E7%A9%BA%E6%B5%B7%E3%81%AE%E9%A2%A8%E6%99%AF%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%8F%B8%E9%A6%AC-%E9%81%BC%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/412202076X

一方のスポンタは、「21世紀のウエブ」をユングの集合的無意識の顕在化したもの。禅におけるブラフマン。そして、「惑星ソラリス」の思念する海と捉えている。…近代化の歴史は霊的退化の歴史でしかない。と、早くも結論を言う。

*

ウェブの諸現象は、西田幾多郎の絶対矛盾的自己同一論に通じる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%94%B0%E5%B9%BE%E5%A4%9A%E9%83%8E

「Aは非Aであり、それによってまさにAである」という密教的(金剛経)考え方は、「自己批判することがウェブでは重要である」に通じる。徹底的な自己批判によって、自分が見えてくるし、ウェブ全体が見えてくる。一方、ウェブで自己を肯定すれば、個は孤立し、ウェブ全体は茫漠と広がっているだけである。
posted by スポンタ at 04:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 集合的コミュニケーション論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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