2007年11月25日

負荷分散法は、コミュニティー論の上にのっている。

線分論・集合論について、述べている。線分論=現状IT、集合論=次世代ITである。ここで重要なのは、線分論=西欧思想、集合論=日本思想。である。
私はナショナリストではないが、インターナーナショナリストである。インターナショナリストとは、ナショナル(愛国者)であることをインター化(相対化)できることである。
ナショナリストならずして、インターナショナリストたりえないことはいうまでもない。



松本清張氏の推理小説「点と線」ではないが、コンピューターコミュニケーションは点と線によって構築されてきた。これを当然のこととして考えている人が多いだろうが、線分的な考え方に限界があることを誰も気づこうとしないのは、浅薄である。

そもそもヨーロッパは多民族・多文化・多宗教の大陸にあったから、コミュニティーとは城壁をめぐらすことでしか成立しなかったのでしょう。そのようなトラウマが現在の線分的な思想を紡いでいる。
一方の日本はといえば、甲斐の武田信玄ではありませんが、「人は石垣、人は城」。城壁を巡らさずとも、コミュニティーは存在できる。
また、西欧は基本的に農奴制による貴族制度が長く存在した歴史があり、そのイメージが継続しているから、アメリカ初期において奴隷制度が成立した。
司馬遼太郎氏によれば、日本の農奴制は平安時代の荘園制度によって成立していたのみであり、その後の大名などの領主は、徴税権と警察権を持っていたにすぎぬ。大名と領民の間は地主と小作人の関係ではなかった。

考えてみれば、線分的に人間を支配する発想があるから奴隷制度が成立する。だが、集合的に人間を支配する発想があるなら、奴隷制度は発生しない。その分、日本では村八分が起きる。とはいえ、奴隷制と村八分とどちらが個に自由度があるかといえば、後者である。
そして、奴隷にクビキをつけることは、主人をも縛ることになる。そのため国家の発展も鈍化する。
司馬遼太郎氏は、「菜の花の沖」にてロシアの歴史をそのように述べている。同様に、地主と小作人の関係が固定的な中国の発展がこれまで鈍かったのは、そういう理由によるものだろう。そして、都市の新興住民は、そういう封建制度からの逃亡者である。
もちろん、日本社会がすべてにおいて優れているのではなく、日本ではゲシュタポを必要としないで、異端者を排除できること。ゲシュタポなどという地域コミュニティーの外部者を監視につけずとも、「向こう三軒両隣り」のスローガンを流布すれば、それでいいのだ。



奴隷にクビキをつけることは、主人をも縛る。
IT者なら、これをしてサーバー&クライアント方式の瑕を想起できるはずだ。この方式において、複数サーバーからのデータ送信が実施される。この時点で、クライアントとサーバーの違いを定義することの無意味化が起こっていることに誰も気づかない。勿論、システム設定者たちは自分の仕事を確保するために、サーバーの数を限定する。だが、それとてP2Pの思想があれば、サーバー数を限定することの妥当性はない。
つまり、すべては線分的思想の中でやりくりをつけようとしているから起きることである。集合的思想の中で考えれば、母集団の中にサーバー的部分集合がある。それだけのことだ。そのように考え方を変えるだけで、事態は変わってくる。

そもそもサーバー&クライアントなどという言い方がおかしいのだ。IT用語には、マスター&スレイブというのもあるが、サーバーは実はマスター・主人であり、クライアントはスレーブ・奴隷である。だが、ITの未来は、オーディエンスとプレイヤーの境界がなくなること。もしくは、ある場面ではオーディエンスであってもある場面ではプレイヤーになる。もしくは、ジャッジとして、プレイヤーよりもオーディエンスが実験を持つこと。そのようにして場の提供者(プロバイダーやメディア者)たちの存在感が減じることである。

ならば、いままでのIT用語のすべてを否定してかからなければ、ITの未来はない。

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考えてみればいい。2ちゃんねるでも受信者の特定はできる。ならば、2ちゃんねるとて、線分的解釈も成り立つ。同様に、私が集合論を展開しても、その底にはコミュニケーションの論理があり、コミュニケーション論と矛盾しないのである。

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コミュニケーションを線分と捉えるかぎり、線分の両端の地位の上下が気になる。だが、集合的にコミュニケーションをとらえるならば、線分の勾配は気にならない。そもそも、点(1次元)の価値は線分(2次元)の価値に及ばず、線分の価値は空間(3次元)の価値に及ばないのである。
posted by スポンタ at 09:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アルゴリズムの時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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