2021年01月12日

落合陽一氏がすすめる本「スモールイズビューティフル」。

#落合陽一 #間違っている

Wikipediaによれば、


1973年に刊行された『スモール イズ ビューティフル』は、その中でエネルギー危機を予言し、第一次石油危機として的中したことで世間の注目を浴び各国語に翻訳された。同書は The Times Literary Supplement により、第二次世界大戦後に出版された書籍の中で、世界に影響を与えた100冊に選出された[1]。

とのこと。

私が要約すれば、

・縄文精神(自給自足・自然との共生)に還れ。= 弥生文化(環境破壊・消費生活)はやめよ。

であって、

・西洋文明に洗脳されていない日本人には、無価値な書籍

っす。

つか、日本人にとっては当然なことを、わざわざテキスト化した西洋人が有名・著名になっていることは多い。
ピーター・ドラッカー、DWデミング、アーノルド・トインビーもその類。

それほどまで、

・西欧文明の洗脳の力は凶悪。

つまりは、小中高大と、まじめにお勉強した輩は、「日本人としての悟性」を失っているので、そんなものを称賛する。


要約は以下。


第一章 人類の課題

まず、彼の問題提起は次のことに尽きます。
貪欲と嫉妬に支配された豊かさへの欲求(唯物主義)、科学や技術、巨大さ、パワーへの信仰が、資源の枯渇、人間疎外、生活の破壊といった本末転倒な不幸を助長し、人類は持続不可能な世界へ突き進んでいるということです。耳が痛い話であります。
科学信仰の元ではたとえば経済学など社会科学でさえ数値には還元できない価値を図ろうとします。GDPによる経済力計測という悪癖は今も続いていますが、数値で表せられない部分を感じ取る英知が必要だと説いています。


第二章 人類の英知

人類の英知とは何か。ガンダムのシャア・アズナブルもそのようなことを言っていた気がしますが、これはシューマッハの言葉です。シャアならここで人類の粛清のためコロニー落としを考えますが、シューマッハはここで世界の現実を偏りなく把握する哲学の重要性を説きます。
個々人が深慮遠謀をめぐらせ現実を考えに考える自らのマインドを確立していなくては、虚無が精神を支配し、大きな風潮や大げさな政治的観念に流されるということです。現代ではますます人はコンピュータに頼りきりになり、自らの思索を深める時間もなく、さらに危険性が高まっているのではないかと感じます。ネット選挙解禁で若者の政治参加が増えることはいいことかもしれませんが、雰囲気で投票する人が増えるのもまた危険です。


第三章 足るを知る

またシューマッハはぜいたく品を必需品にしない「足るを知る」生活を行うことが重要とも言います。この辺りは哲学を通り越して宗教的な性格も含まれています。別に世界宗教へ誘ってお布施を稼ごうとしているわけではありません。「知」や「生き方」についての態度を探求すると必然的に哲学や宗教に結びつくのです。キリスト教や仏教に多大な影響を受けたシューマッハは釈尊の教えも取り上げ、とりわけ樹木に対して敬虔で優しい態度で接することを求めています。森林をおざなりにした文明は衰退するとも述べています。昨今企業がやたらと植樹を始めたのはいい兆候かもしれません。(ただし数十年単位で、植生を考えて活動することが重要かと思います) 

第四章 スモール イズ ビューティフル

さて、ここで書名の『スモール イズ ビューティフル』に戻りたいと思います。この書名は編集者の提案ということで、この編集者には大変大きな功績が与えられるでしょう。もしこの書の名前が『人類の愚劣さを英知で救う哲学と宗教の書』などという類の名前であれば、ここまでのインパクトを残せなかったでしょう。右脳に訴えかける素敵な響きです。しかしながら、題名に引きずられないのであれば、この書が説いているところは、「小さいことがいいこと」というよりは、最終的には「バランス」「中庸」が重要だということだと思われます。何事も過剰はバランスを崩しマイナスになるため、いかに調和と均衡を保てるか、社会は常にそのバランスへの飽くなき挑戦なのではないかと思います。従って巨大信仰が跋扈している時代には小ささが求められ、逆に小さすぎてダイナミクスに欠ける時代には大きさが求められるのです。これは、経済的価値と非経済的価値のバランス、官僚的システムとベンチャー的自由さのバランスなどの主張にも現れています。私の友人の安倍たかのりが結婚パーティに歌ってくれた歌に「小さな日には大きな歌を 大きな日には小さな歌を」という歌詞がありますが、この歌詞が大好きであります。(いきなり宣伝→ http://www.youtube.com/watch?v=cCcIXhB9jrU
現代は何事も巨大になりすぎています。巨大で込み入った仕組み、わかりにくいシステムは、リーマンショックの引き金になったCDOを想起させます。巨大信仰は貧富の差も助長します。そうしたアンバランスは紛争の火種にもなります。資源枯渇も、貧富の差も、生活の退廃もすべて平和を脅かすという最大の持続不可能性につながります。


第四章 具体的な方法

彼は教育こそが最大の資源と言っています。
それは細分化された技術を習得する学問ではなく、人が人として生きるための教育です。いわゆる一般教養・リベラルアーツのことです。これは常識とか雑学とかそういうものではなく、すべての学問の根本にあるものを学ぶ、あるいは感じるということです。具体的には倫理学や形而上学と言っています。それを学ぶことで博識や天才的な知恵がなくとも、人の生き方への根本的確信を知る「全人」となります。それがあって初めて教育は役に立つと訴えています。人類で一般的となりつつある自然科学的中心の思想では人は「絶望」に陥り、善への絶え間ない挑戦が高次に導くと言います。
この辺りは、高次への止揚を説いたヘーゲル、絶望を信仰で乗り越える実存を説いたキェルケゴール、「超人」による絶望の克服を目指したニーチェといった19世紀の思想的影響が色濃く感じられます。「絶望」を信仰的な力で乗り越えるという「実存主義」的な思想が改めて見直されているということでしょう。これはこの書が発行されて25年がたった今も変わらない人類の課題の克服の方法かもしれません。


第五章 さらに具体的な方法

さて、具体的な方法を述べたつもりが逆にかなり抽象的なものになってしまいました。実存という本質を学んだ人々は具体的にどうすべきなのでしょうか。
→解決方法1
・人間の顔をもった技術を広める
 人の欲望が増長すると「カオナシ」になるという「千と千尋の神隠し」ではありませんが、人の力をどんどん省いていく大量生産のための大きなシステムや機械は人間のためのもののはずがいつの間にか人間疎外をもたらします。人が働く喜びを得られる、人を助けるための機械やシステムを使いましょうとのことです。それは「中間技術」と呼ばれています。開発途上国の所得がきわめて少ない人々に使いこなせる技術を与えて自律的に発展を促すビジネス手法としてのBOPビジネスはまさにそうしたものだと思われます。最良の援助は、モノや金ではなく、知識の援助ということです。また、3Dプリンターもものづくりを個人の手に取り戻す技術革新かもしれません。
→解決方法2
・官僚主義とベンチャースピリッツ
 組織が大きくなりすぎると官僚主義がはびこり、ルールで人をしばり、人の創造性を奪います。小集団に分けて、ベンチャースピリッツを生かすことで、大規模組織も活力を取り戻すと述べています。もっとも自由すぎても組織が機能しないため、バランスが必要です。稲盛氏のアメーバ経営や品質改善活動である小集団活動などの事例もありますが、こう言った経営手法は最近ではよく聞く話です。
→解決方法3
・私的所有から公的所有へ
 これが来ると「共産主義者か」と直感的に感じるかもしれませんが、要するに企業は規模が大きくなるにしたがって社会的責任が大きくなり、その経営資源も自社のみの由来に基づくものではなく、社会から広く得ている(環境資源、人的資源、物的資源など)ので、所有についても、税金を納めるのではなく、株式を展開する地域に持ってもらうという方法です。これは議決権の制限などいろいろ細かい取り決めがありますが、これについてはかなり実現は困難な提案かもしれません。


第六章 ダイジェスト

大変長くなりましたが、非常に端的にまとめると・・・
限りない欲望によって成り立っている社会の限界から人類を救うためには、満足することを知り、世の中の本質について学び、善を求めるという精神的革新が必要です。そして、簡単に扱える人間のための技術を広め、企業は働く人の創造性を生かし、企業の所有も社会が共同で行うことで、危機を克服していく・・・ ということになるでしょうか。
現状、どれもかなり克服困難なものに感じられますが、世界的危機の認識の共有が広がり、企業の社会的責任・持続可能性への取り組みも広がり、人々に政治への関心が戻れば・・・最も重要なのは、一人でも多くの人が課題を認識するということではないかと思います。一部の人が感動的なアクションをするより、大多数の人が少しずつ生活の在り方を見直すことが大事なのではないかと感じています。


落合陽一氏の短慮を印象付ける「ズームバック×オチアイ」の言葉は、以下。

・民主主義は、テクノロジーである。

と、全肯定したこと。ほんと、教科書しか読んでこなかった人の悪癖。私によれば、

・民主主義は、他国侵略・世界征服のための「思想兵器」である。


民主主義は、「フランス絶対王政を崩壊させるため」に開発され、フランス革命で誕生した。

現在も、アメリカ合衆国は、「民主主義」というツールを使って、「グローバリズムという世界征服」を実行しようとしている。


明治天皇は、側近の御用学者から「(儒教的な)徳による統治 = 徳治主義」のために教育されたが、「君臨すれども統治せず」の立憲君主制における自らの立場に嘆いた。

徳治主義


「何も分からん・知らん人たち」の意見の大多数で「国の指針を決める」など、ありえない・気狂い沙汰である。


パンデミックの日本も、「専門家でない野党・マスコミの人達」が「反論のための反論」で政府・内閣を身動きのとれない状況に追い込んでい
る。

「感染症の専門家」の意見と、「経済学の専門家」の意見を折衷すべきであって、

与党vs.野党の対立軸は無意味である。
つか、菅総理はそれが分かっているので、「議論に加わらない」。


落合陽一氏は、「スモールイズビューティフル」を推奨するに先立って、

・仏教

・仏教経済学

を念頭においた。

著者・シューマッハー氏のつくった学問というが、Wikipediaによれば以下。


仏教経済学は簡素(少欲知足、無執着)と非暴力を基本とし、最小資源で最大幸福を得ることを目的とし、経済として自利だけではなく利他も目的とする。これに対し、資本主義的経済学では、物資の消費量を幸福の指標とし、自利の追求のみを目的としているため、正反対である。

西洋人から「仏教世界」を観れば、そうなるのかもしれぬ。

だが、集合的無意識として「神道と仏教の融合」を獲得している日本人にとって、「すでに体得していること」であって、意味・価値はない。

つか、仏教が日本にやってきたのは、

・日本統一を目指すヤマト政権が、日本古来の「先祖崇拝・(住んでいる地域の山河などの)自然崇拝」を引っぺがすため

つまり、「殺生の戒」などは、後から足されたものであり、もともとは「戦い」を否定していない。(護国仏教)
である。

・太陽崇拝やシャーマン(キリスト・モハメット・仏陀)崇拝は、邪悪

なのであって、世界の被征服民たちは、精霊や聖人(サンタクロース、森の妖精)を紛れ込ませ「毒消し」をする。日本では、「仏教と神道の並列」そして、「先祖供養」を紛れ込ませた。


番組に登場したドイツの哲学者・マルクス・ガブリエル氏は、「新しい啓蒙」を提唱したが、高踏的な議論でしかない。

フランス啓蒙時代のような、方向性がない今、啓蒙なる概念は無価値である。

つか、そのような諦観において、SDGs(持続可能な取り組み)なる言葉が重用されている。

この語は、

・「持続可能」と言い訳することで、現状を否定しない。改善するのみ。

北欧少女のように、サステイナブルなら、「ヨットで大西洋を横断しても、ニューヨークでバスに乗ってもよい」のであるし、「ヨットを作るために、大量消費が行われていても構わない」。

私にいわせれば、「夜も寝ないで、昼寝して・・・」の類。スポンサーがマクドナルドなら、過剰包装も気にならない。つか、茶番である。


ガブリエル氏は、日本の非法制のパンデミックへの取り組みを評価している。そして、日本人は「他人に迷惑をかけない」という倫理観が高いと称賛する。

だが、それは「倫理観」などという後天的・義務教育・社会教育の結果ではなく、先天的な日本人の悟性である。


一方の落合陽一氏は、自主警察などの

・恐怖による個人的・正義感の高まり

を懸念する。

だが、それは、「匿名者に限定した発露」であり、本気で取り組めば何のことはない。「自主警察・私設監視人」は半身であって、署名者にすれ問題は解消する。

つか、全身を使って正義感をまとった人たちを、私達の社会が批判・廃絶できぬなら、これこそ大問題である。
(ことの問題は、施設警察が行う仕打ちが、罪の程度に妥当するか。芸能人は、社会的な制裁を得ているから、罰・量刑が減じる。だか、一般人はどうか。ホリエモン氏がマスク問題で社会的な制裁・リンチした料理店などはその類)

演歌歌手・森進一に歌詞の自立性を汚されたと訴えた作詞家・川内康範は、月光仮面なるテレビシリーズをヒットさせたが、その裏には、「正義」がそもそも胡散臭い。白覆面で顔を隠さなければ実行できぬという類であることの暗意がある。


どちらにしても、テレビコメンターは、

・メディアの側
・署名者の側

にいて、

・ウェブ
・匿名者

を理解しない。
posted by sponta at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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