2020年12月16日

ラグビー日本代表は、死の組ではない。

フランスワールドカップの組み合わせ抽選で、日本は、

・イギリス、アルゼンチン、他、予選勝ち上がりチーム。

となった。

抽選は、第一グループ

・南アフリカ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア。

日本は第二グループ

・フランス、アイルランド、ウェールズ、日本。

第三グループは

・スコットランド、アルゼンチン、フィジー、イタリア

に分けて行われた。

つまり、第一グループのオールブラックスと戦う可能性もあったし、第三グループではスコットランドと戦う可能性もあった


ジェイミー・ジョセフ監督は、本大会の予選を素晴らしいチームと戦えることに興奮しているとコメントしている。

一方、マスコミは、日本は死の組に入った。つまりは、最悪と形容している。

だが、そんなことはない。

私は、この組み合わせはベストだと考える。


かつての日本代表監督・大西鉄之佑氏(早稲田大学)は、

・ラグビーに基本はない。

との言葉を残していると、藤島大氏は語っている。つまり、スポーツのほとんどでは、「理想のフォーム」「基本的な戦術」があるが、ラグビーはそうではない。

・相手によって、戦術も、基本も変化する。汎用的な基本は存在しない。

と。


たとえば野球。
攻撃と守備があり、アウト3つで交代する。

だが、ラグビーは、

・フォワード戦の突進による前進。(陸軍的)

・バックスのパスによる展開。(海軍的)

・キックによる大幅ゲイン。(空軍的)

という3つの選択があり、そのどれを選ぶかは、監督・コーチ・選手に委ねられる。

「肉弾戦を3回やったから、次はパス」なんてことはない。

事実、2019年の日本代表も、「キックの割合を減らすことで、相手にボールを渡さない」戦法で、相手に打ち勝つ。ワールドカップ前の練習試合で「キックしない」戦法を見せなかったので、相手も意表をつかれたのである。


つまり、

ワールドカップの後、オータムネイションズ(6ネイションズの代替大会)で優勝したイングランド代表を相手に、自らを鍛えること。戦術を練ること。

と、

先日の南半球大会で、オールブラックスを破ったアルゼンチン代表と戦うこと

は、

ジェイミー・ジョセフが「興奮する」と形容するほど、素晴らしい出来事なのだ。


2019年、大会開始時にワールドランキングトップのアイルランドに日本代表は勝っている。
優勝した南アフリカ代表とは、決勝トーナメントで、前半終了までは互角だった。

リーチ・マイケル主将が、次の目標は、ベスト4ではなく、優勝であると発言したのも、納得がいく。

ただし、課題は、

・ひとつの試合に勝つこと

ではなく、

・連戦の中で、勝ち続けること

2015年、南アフリカに勝利しているが、2019年は惨敗した。その理由は、

・日本代表チームは、「過密日程の中で連勝しつづける」体力はない

ことである。


リーチ・マイケル主将が「優勝を目標にする」と発言したのは、

・試合に勝つこと

ではなく、

・過密な日程でも勝ち続けること

を目標にしたかったからである。

2015年同様、イングランドが初戦ならば(南アフリカや世界一のアイルランドに勝った)日本代表なら、勝つ可能性は五分五分だろう。
だが、疲労のたまった決勝トーナメントなら、日本が勝つ可能性は、3割以下なハズ。

これからの3年間の強化体制が楽しみ。
問題は、「自国開催なので、所属チームが主要選手を半年以上手放した」が、同じことができるかどうか。
だが、「代表が強くなければ、日本のラグビー熱は冷めてしまう」危険をラグビー関係者が察知したはずだから、なんとかなろう。
問題は、

・(サンウルブスによる)スーパーラグビーへの参加がなくなったこと(日本選手を世界にフィットさせる)

と、

・世界のトップ選手のトップリーグ入りで、「日本のやり方」が世界に浸透すること。(世界が日本にフィットする)

「アルゼンチン代表がオールブラックスに勝利した」のも、「日本のやり方」なら強豪を倒すことができるとの希望を与えたからと、私は確信している。

本年、コロナ禍の中で、日本代表が試合を組まなかったのは、「強化期間がなければ、勝てない」ことを関係者が悟っているから。強化しなくても、選手を集めるだけで勝てる強豪国たちと、日本には、まだまだ差がある。



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