2020年07月17日

ハイパーOZ理論による評価の実際。(& 例外)

「ハイパーOZ理論」は、以下で解説している。

                 http://sponta.seesaa.net/article/476049651.html



世界的映画監督・小津安二郎の遺言に触発され、〈ドラマ成分〉と〈非ドラマ成分〉を分け、

さらに、〈ドラマ成分〉の5つ(5味)で評価するシステムを考案した。

〈5味〉は、〈事件〉〈怪物〉〈哲学〉〈感情〉〈意志〉である。


日本の芸道のひとつ「香道」の最高級の香木「蘭奢待(らんじゃたい)・正倉院宝物」は「5つの香り:辛い・甘い・酸っぱい・塩辛い・苦い」のすべてを満たしている。

凡庸な香木は、「ひとつの香り(1味)」しかない。


「多くの要素」を併せ持つ香木が最上であり、映画・ドラマも同様である。

以下のマークで絶対評価し、

◎: +2(すばらしい)

○: +1(よい)

△: 0 (マイナスではない)

×: −1(ダメ)

数値を加算して、総合点を出す。

総合点の最高点は、+10
           最低点は−1              である。






(大衆娯楽作品たる)映画・ドラマは、最高点(+10)を目指すべき。

とはいえ、

・『日本の芸術の伝統』=〈もののあわれ・無常〉

や、

・摩擦・対立を嫌う日本人の〈忖度する民族性〉

により、ヒット作であっても、


「わざとらしさ」を嫌う〈白樺派〉な気質から、

・〈事件〉がない。

「淡々とした日常」が描かれるのみだったり、


同じく、誇張を嫌う〈白樺派〉的な思潮から、

・〈怪物〉性のあるキャラクターがいない。


「環境・状況に順応」し、「空気を読む」心根から、

・常識的な処世ばかりで〈哲学〉を持たぬ主人公

が、(日本では)否定されない。


また、

「摩擦・対立を嫌う」ため

・強い〈意志〉を持たぬ主人公

が珍しくない。




指摘すべきは、「ハイパーOZ理論」の例外の存在。


・「日常に純化」系ドラマ: 「(たいしたことは)何も起きない」

・・東芝日曜劇場、サザエさん、ドラえもん、クレヨンしんちゃん。

・スタンダード系(1回読み切り)ドラマ:

・・水戸黄門、暴れん坊将軍。

・なごみ系(非刺激系)ドラマ

・・けいおん!、おジャ魔女ドレミ。

・アクション特化(単純刺激系)ドラマ:

・・007シリーズ、ランボー、ターミネイター。


上記の場合、「+5ポイント以下」でも、低評価作品とは限らない。

一般的な連続ドラマでは、「ストーリーが進行しない」と納得できない。
だが、「サザエさん」を観て、カツオ君やわかめちゃんが「(いつまで経っても)中学生にならない」と文句を言う人はいない。

一話完結の「水戸黄門」「暴れん坊将軍」で、「話が進まない」との不評はない。


〈ハイパーOZ理論〉は、

・物語は進行する。
・観客は刺激を求める。

という、「極めて当たり前」なことを〈評価基準〉として採用しているが、そうでない映画・ドラマも少なくない。

【Hyper-Oz理論の記入シート】

HiOz_sheet_02.jpg
【作品名】
  サザエさん

【総合点】
  +2

【5味(ドラマの旨味成分)】
  事件: × 犯罪・殺人は発生しない。
  怪物: × 平凡なキャラクターだけ。
  哲学: × 良心・常識に従うのみ。
  感情: ◎家族のそれぞれを思いやる。
  意志: △ (一貫した)情熱はない。

【非ドラマ要素】
  .磯野家の日常


【Hyper-Oz理論の記入例】
HiOz_sheet_サンプル02.jpg








posted by sponta at 05:46| 東京 ☁| Comment(0) | OZ評価 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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