2019年10月18日

俳人・夏井いつき先生の芸術観。


毎日放送の人気番組「プレバト」の俳句コーナーの撰者・夏井先生は評価基準を以下とする。

・技術

・オリジナリティー

・芸術性


私なりに解説すると、

・「技術」とは、文法的な法則にしたがって構築できること。このあたりは、「勉強・努力」でなんとかなる。

・「オリジナリティー」とは、作者独自の視点である。これは、「勉強・努力」では無理。守破離でいえば、破・離か。

この日の番組でも、信号機に関連して、「運転免許返納した兄」をモチーフに創作した梅沢氏が、「ありふれている」として低評価になった。

三項目目の芸術についてだが、夏井先生の言葉だけでは理解できないだろう。というのが、この記事の主旨。


芸術性とは、以下である。

・人間orこの世界の本質を表現すること。

特に日本では、「もののあわれ」の伝統により、「人間の感情」よりも、「時が過ぎていくこと」を重要と考えてきた。

俳句における「季語」も、「時が過ぎていく」無常感を、四季の移ろいで表現したということである。

日本人が桜を愛でるのも、菅原道真の短歌に連なる。
満開の桜に、この一瞬の大切さを感じ取るのである。


夏井先生の素晴らしいところは、一貫して、形式批評(評価基準を明確にした吟味)による「客観批評」を貫いているところ。

さらにいうと、「主観批評と客観批評も切り分けている」。
というのは、ゲスト審査員として、先輩方の俳人を迎えたときに、彼らの批評を歓待することで理解できる。



posted by sponta at 00:00| 東京 ☔| Comment(0) | 芸術論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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