2019年08月26日

映人社に電話してみた。


spontaの常套手段は、「選択肢をつぶしていくこと」。

映人社とは、新藤兼人氏がつくったシナリオ会館にある。月刊ドラマやシナリオ作法の本を多数出版している。

映画学校時代、月刊シナリオ、月刊ドラマを定期購読していた。つか、月刊ドラマが創刊された当時、映画学校に通っていたと記憶する。


御社からの出版を企画しているのですが・・・。

と、担当者につないでもらった。

シナリオの「客観的な評価」の話をすると、

ハリウッドで、脚本の分析の話がありましたっけ。
と。

ふむ。

「分析」と「評価」の違いも判らない人に、ミメーシス理論や、17世紀フランス古典演劇理論の話をしても、興味を持ってくれるはずもない。
「メールを打つのに忙しい」との担当者様のご意向に従って、5分と話していないと思う。


でもって、ハリウッドの脚本分析のことを思い出したので、ググってみると、田中靖彦さんが「ハリウッドストーリーテリング」という本を出版していることを知る。

あなたの脚本を30%面白くする“方程式”。ハリウッド式シナリオライティングの第一人者であるシド・フィールドの脚本術を徹底分析。今までの翻訳本では解りづらかった生きたシナリオメイキングをハリウッド在住の脚本家/アナリスト、田中靖彦が20年以上のキャリアを基に独自に分析。ハリウッド式シナリオメイキングの基本ロジックを自らの体験を基にわかりやすく解説。

ふむ。

ハリウッドスタイルの脚本術ということだが、田中氏の略歴をみると、日本ローカライズできていない。

ミメーシス理論からいうと、「日本という現実」のミメーシス(模倣・再現)されたのが「日本の映画・ドラマ」なのであって、

・「銃社会のアメリカ」の作劇術を、

・「忖度の国」に適応しても無為である

のは当然のこと。

田中氏は、この方法論を日本に普及しようとスクールを運営していたようだが、サイトを見る限り、休止状態。

シナリオライターを「ハリウッドスタイル」に教育しても、「評価する側」がハリウッドスタイルにならぬなら、無為である。

つか、ウェブの田中氏評では、「自己啓発セミナー的な、人生論が語られる」そうな。分析ですらない、「自己の主観の絶対化」である。


結局のところ、「分析」と「評価」は、まったく異なる次元。

千件の家に住んだって、一件の家も造ることができないのと同じ。出来合いの家に住んで室内を眺め回すのと、建物の構造を設計し、実際に材木を組み上げていくのとは、まったく別のことだ。マッキーにも、そう書いてあったでしょ。だから、彼のセミナーがはやっている。

との田中氏の本に対するアマゾンのコメント。「分析と評価」の違いを見抜いている。

さらにいえば、「創造と評価」は別。

たとえ話にすると、食物の「成分表」や「レシピ」を見て、「おいしい・まずい」を判断することはできぬ。
そして、料理人の修行は、さらに別。


ま、そんな感じ。

もし、相手が興味を持たれて、営業面接などに行くことになったらどうなる?

私が「彼らの尊敬する新藤兼人氏を否定する(早回し・ザッピングが可能な令和時代において、「シナリオは三部形式」という新藤氏の理論は間違っている。重要なのは、構成ではなく、構図である)」のは当然であり、その前の前の段階で、電話での軽い話で済んだのは、傷口を広げずに済んだ。

そういうことかもしれぬ。

(-_-;)


「評価の問題」を評価される側にコンタクトするのは、絶望的な結果しか生まないと、思いつくことができた。


posted by sponta at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | ドラマ・映画・演技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

ファン
 メッセージを送る
 このブログの読者になる
 更新情報をチェックする
 ブックマークする
 友達に教える
RDF Site Summary
RSS 2.0