というのも、
テレビというジャンルの人たち を、一流の人たちに出会わせているから。
これにより、
「芸能人俳句王」的な人たちが、俳句界につながっていく、デビューしていく。
このあたり、夏井いつき嬢の凄さ・やさしさと思える。
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カラオケ歌唱番組や、ピアノ対決番組など、芸能人をキャストした技能才能検証番組が多々ある。
だが、番組で優勝したからって、一流とはいえぬ。そんな「引きこもり系」番組がほとんどだが、「プレバト」では、審査員に、毎日俳句大賞の審査員をキャストして、春の特番を組んだ。
芸能人と対するのは、県立松山東高校。正岡子規と高浜虚子の母校であり、俳句の全国大会の常連校の文芸俳句部の精鋭たちだった。
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ポストモダンのspontaが、夏井嬢をリスペクトするのは、形式批評(評価基準を明確にした評価)をしているところ。
この回でも、私にとっては「雲の上の、そのまた上の人」と評する三人の大先輩の俳人(宇多喜代子、井上康明、高野ムツオ)たちの奔放な発言たちを解説するとともに、大いに楽しんでいた。
この大御所審査員のキャスティング。夏井嬢の意見が大手をふるったに違いない。