2019年03月30日

ヒストリー・チャンネルの本質性。


「メディアはメッセージである」と、マクルーハンは言った。

その意味は、「メディアで重要なことは、コンテンツの中身ではなく、そのメディアが何のために存在するか」ということ。
「何を言われたか」ではなく、「どのような状況で言われたか」こそ、伝えたいことの本質を表現しているという意味である。

上級生が、下級生を、体育館の裏に呼べば、その状況で、何が起きているか、が明解に分かる。
その時、上級生が、下級生に何をしたかなど、二義的な内容でしかない。


その意味で、ヒストリーチャンネルのコンテンツから導き出される「何のために」このチャンネルが存在するのか、という争点は、示唆的である。

ヒストリーチャンネルで、何がオンエアされているかといえば、

・古代の宇宙人。

・日本の歴史。

・日本の自衛隊の現状。

が、spontaにとって、印象的である。


「古代の宇宙人」とは、神話に記述されている神々とは、異星人であると断言するもの。
原作者のエリッヒ・フォン・デ二ケンは、霊的存在であり、万能であるはずの神が、船によって、空間移動するのは、ありえぬ。と、疑問を感じたから。

「古代の宇宙人」は、モダニズムにおける実存主義が挫折した今、新たなる存在論の根拠である。

※ 実存主義は、「我思う、ゆえに我あり」という、人間の思惟を起点に、この世界が存在するという論理。それまでは、神によって、この世界が誕生・存在していた。ニーチェが「神は死んだ」と言った後、神の位置を受け継いだのは、「人間の思惟」。彫刻家・ロダンが造った「考える人」とは、神の姿を物理化したものである。


そして、日本の歴史の番組。

これも、日本人のルーツを探るものであり、日本人の存在論的に価値がある。


さらに、自衛隊の詳細を描く番組たち。

自衛隊が何故に、「ヒストリーチャンネル」に取り上げられるのか、疑問に思うのかもしれぬが、国家論的に考えると、自衛隊の存在は極めて重要である。


ヒストリーチャンネル。

それを成立させた主体が何を目論んでいるのか、興味津々のspontaである。


posted by sponta at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

ファン
 メッセージを送る
 このブログの読者になる
 更新情報をチェックする
 ブックマークする
 友達に教える
RDF Site Summary
RSS 2.0