2018年04月16日

浅草「天ぷらのうまい店・まさる」。または、プロは「味見しない」。

結婚する前。20年以上前の話。

フジテレビの番組の取材で行ったが、没になった。
急遽現場に現れたのは、当時無名の女芸人・磯野きり子嬢だったのを覚えている。笑いの要素がまったくない現場だったので、店の前で「こけて」みせたのを覚えている。

没になったのが申し訳なかったので、仕事とは別に、結婚前の妻を伴った店を訪れた。



行列に小一時間ほど並んで、ようやく店内に入ると、私は手土産のワインを渡して、すでに連絡をしていたが、再度、「撮影に協力してもらったが、放送されないこと」を謝罪した。

私と妻は、カウンターに座り、何気ない話になった。そして、妻は、「お味噌汁がすばらしいですね」と、まだ味わってもいないのに、店主に語りかけた。

店主の自慢は、江戸前の、つまりは、東京湾で採れた食材を使っていること。

そして・・・。

店を出てから、妻から知らされたのは、「私のだけ、ワンランク上の細まき海老だった・・・」。

私はロケハン時を含めて、何度もこの店の天丼を食べているし、取材を通じて、何軒もの天丼を食べている。だが、私には、「ワンランク上の海老」を出されても、その味を堪能しきれる自信はまったくない。




店には、高円宮夫妻が訪れた時の記念写真が飾られていた。

その後、娘が中学生になり、高円宮杯の英語弁論大会で全国大会に出場し、レセプションで夫人をお見かけすることになるなど、当時、想像もしなかった。



妻は、「味覚は三代」。父は仕出し屋の息子だったと、誇らしげに語っている。




「舌で味わう」と、「味が舌に残る」ので、「舌がバカになる」。

プロは「匂いで分かる」。

だから、味見しない。




味見をしない人こそ、本物の料理人。

塩加減も匂いで分かるというのだから、素人には想像もできない世界だ。

鼻だけですべてが分かる。

料理とはそういう世界。



追記
まさるの主人が、味見をしないという意味ではありません。

posted by sponta at 00:00| 東京 ☔| Comment(0) | スポンタと娘…。(子育て論) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

ファン
 メッセージを送る
 このブログの読者になる
 更新情報をチェックする
 ブックマークする
 友達に教える
RDF Site Summary
RSS 2.0