2017年07月27日

「映画・ドラマ」の〈評価基準〉。(その1)

「映画をたくさん観ろ」というアドバイスはダメ。と指摘したので、あるべき映画の鑑賞法を提示する。



現代の映画・ドラマの客観的鑑賞において、17世紀フランス古典演劇理論が極めて参考になる。

古めかしい理論などと侮ってはいけない。
美学・芸術学の青山昌文教授によれば、アリストテレスもドゥニ・ディドロも同時代人である。

フランスにおいて芸術のステータスは高い。その中でも演劇は取り分け。したがって、演劇理論は演劇の理論のみならず、芸術の中心理論であり、社会的にも広く知れ渡っていたという。



17世紀フランス古典演劇理論の概要は以下。

1、〈自然のミーメーシス(模倣・再現)〉
※ 自然とは、この世界。本質・存在を表現することをめざす。

2、〈古代人のミーメーシス〉。古代人の芸術作品のさらにインパクトを強めたミーメーシス(模倣・再現)である。

3、求められるのは、〈本当らしさ〉。

4、〈適合性〉・内的適合性(登場人物の性格と行動の整合性)
       ・外的適合性(観客にとって登場人物に違和感がない)

5、〈驚異的なもの〉。観客を驚かせる。

6、3つの〈単一統一性〉。本来、筋・時・場所についてだが、〈筋の単一統一性〉のみを重要とする。



芸術には、アポロン的とディオニュソス的という二つがある。

アポロン的とは、〈存在〉の表現。

ディオニュソス的とは、〈観客の感情を操作すること〉を目的とする。




モダニズム芸術観では、

1、芸術作品は、作家のオリジナルな個性の表現。

2、過去の作品は打倒すべきものであって、模倣してはならない。

3、芸術は進化する。




ということを踏まえて、「客観的で、妥当性がある映画・ドラマの鑑賞法」について、これから解説していく。
posted by スポンタ at 14:33| 東京 ☀| Comment(0) | 形式知化宣言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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