2017年05月01日

「カルテット」のどこが上質なドラマなの?


オリコンのグループ会社・oricon ME発行のエンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』が主催し、有識者と視聴者が共に支持する質の高いドラマを表彰する「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」。第7回目となる17年1月期は、先読み不能なストーリー、実力派キャストによる巧みな会話劇が視聴者のツボをつかんだ、TBS系火曜10時の『カルテット』が「作品賞」をはじめ、「脚本賞」、「主演女優賞」、「助演男優賞」、「新人賞」と7部門中、5部門を独占する結果となった。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170428-00000362-oriconbiz-ent


…なんて、記事が、Yahoo Newsに載っているものだから、困ってしまう。


演出・プロデュースを担当したのは、土井裕泰という人で、高校時代に8ミリで映画制作をし、大学では演劇研究会に所属し、TBSに入社し…。という経歴だという。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E4%BA%95%E8%A3%95%E6%B3%B0



さらにいうと、脚本家の坂元裕二氏も?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E5%85%83%E8%A3%95%E4%BA%8C

彼は、フジテレビという日本のドラマをつくってきたもうひとつのメディアで経歴を積んできた。



こんなふたりが、タッグを組んだ作品なら、自分の感性を麻痺させて、「感動してしまう」。そんなことが、日本中で起きていたと思うと、なんとも、残念である。

あのような、「質の低いドラマ」を誰も、批判しない。
日本のドラマ視聴者も、世の末である。


わが師・首藤剛志は、「設定はドラマではない」と私をなじった。
それがすべてである。

SNSの一般視聴者の評では、「唐揚げに、レモンをかけるかどうか…」の会話が面白かったとある。
だが、それは「最近のバラエティー番組のネタを借用した設定」でしかない。


ネタから始まって、濃密なドラマになっていくでもなく、ネタはネタのまま、ドラマを停滞させて終了であった。

視聴者評には、こんな感じ。

満島ひかり好きだから見てみたけど、これはちょっと2話以降ついて行けそうにない。「みぞみぞする」「みかんつめつめゼリー」「レモンをかけた唐揚げみたいに」など、とにかく台詞や設定が不自然で狙いすぎ。#カルテット


テレビ批評家は、こんな感じ。

「カルテット」 ドラマ通が絶賛も視聴率低迷の3つの理由。

1つ目の理由は、「これ」というテーマがつかみにくい作品であること。
2つ目の理由は、録画されやすいコンテンツであること。
3つ目の理由は、番組PRの違い。


というか、一つ目の理由があるなら、この作品は駄作である。

http://みんなの感想.jpn.org/archives/298



私の言っていることが、分からないと思うので、たとえ話をすれば、「将棋は、金将、銀将などの高級将校が活躍するから、面白い」のではなく、「前に進むだけの歩兵が活躍したり、昔に打った香車が俄然役立ったりする」から面白いのである

一方、「金持ちが幸福になったり、貧乏人が不幸だったりする」のは、ドラマではなく〈設定〉である。




SNSの素人評には、「展開が読めないから、面白い」とあった。だが、これもダメ。
〈素晴らしいドラマ〉とは、まず、「観客が展開を予測できること」が前提であって、それが「裏切られる」ことこそ、〈良質なドラマ〉である。




昭和の〈良質なドラマ〉を思い出せば、「カルテット」がダメさが理解できると思うがなかなかできない。

日本のドラマ界に、〈ミーメーシス〉という思想がないために、この惨状…。

だと、私は確信している。

http://sponta.seesaa.net/article/448692508.html
posted by スポンタ at 18:52| 東京 ☀| Comment(0) | ネットウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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