2016年11月19日

宮崎駿氏の勘違いと、「君の名は。」。

NHKのドキュメンタリーで、宮崎氏は、「映画はストーリーで好きになるんじゃない。ワンショット観た瞬間に、これはすばらしいって思う。それが映画だ」と告白する。

つまりは、長く見続けないと分からないシナリオではなく、一瞬で魅力が分かる画の力である。と。
だが、これは間違いである。




シナリオの巧拙が、アニメーション作品に決定的な事項であることは間違いない。

ただし、宮崎氏の一瞬にして、素晴らしさが分からないとダメ。ということでは、シナリオではなく、構成感ということになる。

つまり、作品で一番重要なことは、「構成感」である。



映像作品で構成というと、シナリオの構成と考えるかもしれないが、それはConstructionである。
だが、構成には、もうひとつCompositionがある。

つまり、縦軸のConpositionと、横軸(時間軸)のConstructionという、ふたつの構成感が重要なのである。




番組中、宮崎氏は、毛虫のアニメーションに取り組んでいたが、毛虫という気味が悪い物を、可愛いと感じる。そういうコントラスト・コンポジションがあってこそ、観客は魅力を感じるのであって、これが、「可愛い子猫」が「可愛い動きをする」のでは、コントラスト・コンポジションはなく、素晴らしい作品にはならない。

宮崎氏のような発言が、画さえ良ければいいんだと、アニメーターに思わせ、新海誠氏のような監督を生むことになる。

そんなことを感じている。
posted by スポンタ at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | ネットウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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