2015年11月09日

自由に、好きなことをやれ。と遺言して父は逝く。

深夜というか、早朝というか微妙な時間に放送していたドキュメンタリ−。「五島のトラさん」を観る。

http://www.ktn.co.jp/program/program_2015_torasan/

番組の概要は、7人の子沢山の父親が、「地元で暮らすこと」、「家族で一緒に仕事をすること」をモットーに、子育てをするというもの。父親は、「子供たちが将来、困らないように」と、家業である乾麺製造の手伝いを強いる。

末っ子が2歳になった時に取材が始まり、彼が大学卒業後、教職についた年で終わる。
子育ての終盤、父親は糖尿病になり、闘病の辛さから、酒におぼれ、61歳で亡くなる。

番組は、父親の一周忌、遅れてやってきた末っ子を、叔父、兄、姉たちが叱るところで大団円となる。




死の床についている父親にカメラを向けると、彼は、末っ子のことが気になるとして、「(こどもたちに)自由に、好きなことをやればいい」とつぶやく。
ディレクターは、それを遺言として、番組を締めくくっている。
しかし、どうだろうか。


ウッディー・アレンは、「人生の最適な時期に、最適な場所にいなければ、人生は切り開かれない。その意味で、自分はラッキーだった」と、発言している。


こどもたちに、地元にいることを強い、家業で時間と体力を消費させられた子供たちが、大人になってから、「自由に、好きなことをやれ」と言われても、そんなことができるほど、世の中は甘くない。




思うに、末っ子が一周忌に遅れたのは、彼が「父親のトラウマ」と戦ったためであり、それでも、なんとか会合にやってきたことをほめるべきであって、一族郎党が彼を叱るのでは一方的だ。

叱ったほうも、兄弟のなかで大学に行き、教員になった弟への嫉妬がないわけではあるまい。

私は、今後の、この家族の行く末を思う。

というか、こどもたちのために、戦わなかった母親を、不甲斐無いと嘆く。

番組の最後には、家族の精神カウンセリングが必要だ。



私は、このドラマを見て、なんとなく「北の国から」のラストを思い出した。
息子と娘を幸福に出来ない父親が、何を偉そうに…。

親が思う、子の幸せなど、親のエゴであるか…。
posted by スポンタ at 06:44| 東京 🌁| Comment(0) | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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