2014年09月07日

トリガーとデリバリー。

トリガーは工学においてよく知られる用語である。

せき止められている溜池のセキを開けて、水を流す場合、セキを開けることがトリガー(引き金)である。

つまり、「ピストルの引き金を引く力」は、「弾丸を爆発的に推進するための力」ではない。

トリガーに過ぎない。




情報においても、トリガーは極めて重要な考え方であるにも関わらず、情報学会では、「発信者の権益をサバイバルするため」か、「情報の伝播」はトリガーだということを、明らかにしない。

そこで、西垣通氏は、オートポイエイシスなどという難解な理論を持ち出す。
しかし、カレーライスにカツを載せればカツカレーになるが、ヒトが高等数学をマスターしても、アンドロイドにはならない。情報を得ても、人は人のまま。そんなことは、オートポイエイシスなる言葉を使って説明しなくても理解できる。



トリガーとデリバリーの違いを例えると以下。

*

「河原を歩いていたら、誰かが野ぐそをしていた(情報)」。

これがデリバリーなら、「私も、今度、野糞をしよう」と、情報を取り入れる。

しかし、そんなことは起きない。

人間は主体的に考え、「私は、あんなみっともないことはしない」と意味解釈するのが普通である。


百歩譲っても、「野ぐそをしても、他人に見られてはいけない」とか、「括約筋を鍛えておこう」とか…。

どちらにしても、「野ぐそをしている人を見る」というのは、糞情報。

情報自体に、あまり価値はない。(エンタテイメントとしての価値はあるかも…)(^▽^;)

*



情報はデリバリーであって、トリガーである。

このことを、教育界が指摘しないのは、教育が洗脳と同じものであり、「教えた情報」を「そのまま児童・生徒達たちが受け取るべき」と、教員たちが考えていることと、無関係ではないだろう。

教育界は、こどもたちの自主性を生かす活動を喧伝するが、こどもたちが自主性に本気で取り組んだら、画一的なカリキュラムや、統一的な学校運営は不可能になる。そのことを教員達は知っているから、「情報はデリバリーである」という学問をやめない。




【食物摂取と情報摂取は異なる】

☆ 食物摂取の場合

・食べる → 消化( 栄養 or 毒 ) → 摂取 or 嘔吐



☆ 情報摂取の場合

・知る 
   ↓
・意味解釈
   ↓                ↓                  ↓
ポジティブ解釈(有益情報) or ネガティブ解釈(価値情報だが有害情報) or トリビア(無駄知識)
   ↓                ↓                  ↓
記憶(顕在意識) or 忘却 or 潜在意識


つまり、

・知る → 有益情報として記憶 

という選択肢しかないなら、洗脳である。つか、洗脳は教育と等価である。





さらに、解説すると、

1. 情報は一端、トリビア(無駄知識)として、いったん記憶される。

2. その後、トリガー情報によって、多数のトリビアの中から、特定の情報が活性化(アクティブ)になり、有益情報となる。

※ たとえば、学校の英語の授業は、試験で高得点を取る以外は、トリビアでしかないが、実際に外国に行って、外人の英語によって、それが活性化する。有益情報と本人に認識される。


*

歌手の新曲は、トリビアとしての蓄積がないから、盛り上がらない。
しかし、観客は、一度知ってしまえばトリビアとして蓄積し、その曲に再び接したとき、トリビアをアクティブ化して、盛り上がるのである。




最近、公園に、まるで「遊ぶな」とでもいうような看板が出現して、物議をかもしている。

http://diamond.jp/articles/-/56357?page=2

が、これなども、クレーマーのクレームを役人がデリバリーして、看板になったのであって、

もし、役人が情報はトリガーであり、主体的に行動すべきと理解していれば、看板はできなかった。と、思うのである。

つか、役人になるような人種は、「学校で習ったことを、無批判に受け入れるタイプ」であり、そのような人が、社会の一定割合存在する。

ならば、アカデミズムが変わっていかないと、世の中は変わっていかない。

*

「情報はトリガー流通である」と指摘しない東大卒業の学者さんたちの罪は深いのである。
posted by スポンタ at 08:32| 東京 ☁| Comment(0) | 2012パラダイムシフト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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