2011年04月02日

県立川越高校生への伝言:社会設計の根本的欠陥を生み出している因子に目覚めよ。

さて、テレビによると、俳優の梅沢富美男氏によると、支援物資をトラックで届けたようとしたのだが、公は郡山市に持ってきてほしいという。だが、奥様が知人に問い合わせると、「郡山市には物資が行き渡っているが、いわき市には物資が悲劇的に足りない」。
俳優は、いわき市に物資を届けた後、空いたトラックで、郡山市の物資を物資が足りない町村に運ぼうとしたが、「物資を出すための許可」が降りないという。
「誰が許可を出すのですか」と、俳優は担当者を問い詰めたのだが、それは教えられないと、拒絶されたという。

これは、「権限が中央に集っていること&権限が当事者にないことによる弊害」である。

これからの日本を担っていくであろう高校生なら、新しい日本の制度設計をどうしたらいいと考えるだろうか…。



コンピューター・ネットワークにおける「クライアント&サーバーシステム」は、中央集権的システムである。

今回のような地震災害で、権利・許可関係(ソフトの問題)によって、支援物資の物流が滞っているなら、それを未然にするためには、「クライアント&サーバー」的な支援物資の流通システムではなく、「クラウド的な不可分散的な情報処理」によって、一番困っているところから、物資を配給するシステムが構築できるはずである。

アメーバ的な情報網があり、それが問題を解決していく。つまりは、高等生物のように、脳が中枢にあって、それから神経が全身につたわって、統合するようなイメージで情報を処理するのではなく、その部位・その部位が、活動の主役になって、情報を処理していく。その姿は、どこかにほころびがあってもオールダウンにならないインターネットの構造そのものだ。

しかし、なぜか、そのような制度設計には現時点ではなっていない。

TWITTERが被災地で活躍しているようだが、何故、TWITTERの情報を統合して、最困窮地域を割り出し、そこに救援物資を優先的に供給するようなシステム・施行が行なわれないのか。
その理由を深く考えてほしい。



ことの本質をいえば、国家というものは、全体最適化のための手段であって、部分最適化を可能にしてしまうと、国家の必要がなくなってしまう。

そういう暗黙の了解が経済界の底にあり、全体と最小単位の二極化を生み出すことばかりで、部分最適化な局面を作らせない。そういことが現実に起こっている。

*

その最たるものが、「がんばれ日本」キャンペーン。日本はつよい国。というセリフである。
本来でいえば、「家を流されて、財産のすべてを失った気仙沼市の○丁目○番地の○○さんを助けよう」
的なキャンペーンをすべきである。
そういうキャンペーンの集積が、「がんばれ日本」になるはず。

集った募金を貧しい国に寄付する可能性を示唆している日本ユニセフ協会があるという。
そのような形で募金が使われるなら、募金をした人たちは納得するのだろうか。
被災地の道路や公共機関が整備されても、庶民の暮らしが復興しないでいたら、それで、日本が復興したといえるのだろうか。

他者に対する優しさとは、あくまで他者という「自分ではない人」に対する優しさであって、「自分の国」という自分に対する優しさではない。

そして、あるべきは、「他者に対する優しさ」を表現することであって、自分を拡大解釈したかたちで優しさを表現することは、「自己愛の発展系」であって、褒められたものではない。


そして、私たちの日本民族の特性は、自己愛ではなく、他者愛であろう…。



論を戻す…。

極めて、抽象的な言い方で分かりにくいのかもしれないが、君たちが世の中に出て、さまざまな制度設計や研究をして、それを世の中に問うようになる三十代後半に、君たちはやっと、そのことに気がつくはずだ。
そのような手順を今までの世代が経てきた訳で、そのようなプロセスでは世の中は変わっていかない。だから、せめて私のブログに接した君たち高校生は、20代の頃から、日本社会の根本的構造に気付き、その欠陥を打開するためには,どうしたらいいのか。真剣に考え、計画を練り、具体的に行動して欲しいのである。

*

具体的にいえば、ピラミッド構造なコミュニティーとアメーバなコミュニティーの統合ということ…。

とはいえ、ピラミッド構造を否定することはできないので、まずは、アメーバなコミュニティーツールと折り合いをつける。

それが手始めかと…。
posted by スポンタ at 06:41| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 県立川越高校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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