2011年03月31日

県立川越高校生への伝言:サイエンスの限界…。

サイエンスは現実にジャストフィットするために必要である。当面の目標である大学受験を突破するには、それに対応しなければならぬ。

現行のアカデミズムが官学に過ぎぬ浅薄さを持っているとしても、そのことに疑問を持つことは無為である。
すべては大学に行ってから、吟味すればいい。

だが、もし、君が現行のアカデミズムの浅薄さに気がついてしまって、受験勉強に身が入らぬならば、私が紡ぐテキストたちを参考にしてもらって構わない。





改めて書くが、現行のアカデミズムは、江戸時代の昌平校の官学の系統であって、それは官学に過ぎない。
日本史の授業において、「官学の取り入れた儒教は、身分秩序を安定させるための学問である」と、教えられたが、東大をピラミッドの頂点とする現行のアカデミズムも同弊を有している。

では、それに対抗する学問として江戸時代に何があったのか、考えてみるがいい。ひとつは、洋学の流れであり、もうひとつは国学の流れ。そして、仏教的な流れ、神道的な流れ…。

現代の東大アカデミズムは、儒教の流れと洋学の流れをくむものであって、それは国学的な流れ、神道的な流れを積み残している。

平成のメタサイエンスな君たちは、それらを相互対照することによって、あらたなる価値観を見出し、それをスーパーサイエンスと上手く住み分けることが重要である。


と、私はせっかちにも結論を言ってしまう。



やってはならぬことは、「オルタナティブ(代替的・二者択一的)に結論しないこと」である。

正誤、真偽を主な思考法におくサイエンス的な考え方では、とかく二律背反を矛盾と考えて、単純思考に陥る。
だが、現実/現世は、そのように単純には出来上がってはいない。

サイエンスが、限定すること(定義すること)によって初めて成立することは、その暗喩である。つまりは、「定義される世界」と「定義されない世界」という二元論を元に議論を始めるのだ。



もうひとつ、劣等感を感じてはいけないことは、「知らない単語に惑わされないこと」である。

世の中には、「知らぬ用語」を用いることで、相手を怯ませ、論破しようとする輩が多い。

勝間和代嬢とひろゆきの対談などは、そのひとつであって、「写像」なる言葉を知っていようと、知らずにいようと、どうということもない。

「シャゾウ? 何ですかシャゾウって?」「だめだこれ(笑)。」
 なんというか、勝間さんは議論というよりディベートをしているようだ。難しそうな単語やたとえを持ち出して、相手をやり込めようとしているように見える。ひろゆきが「写像」という言葉を知らなかったときに「だめだこれ」というのは、まさにそう。本当に議論をしようとしているのなら、相手が少し言葉を知らなくても、別の言葉に置き換えてさっさと話を進めるべきだ。「写像」なんて、いくらでも他に言い様はあるんだし。そこを「だめだこれ」と言ってしまうのは、もともと勝間さんがひろゆきを見下していて、相手の印象を貶めようとするディベートテクニックにしか見えない。ひろゆきの言うとおり失礼だ。しかもそれに対する「違いますよ」に続く説明が、なんだか失礼発言をウヤムヤにしようとしているようにしか見えない。まず謝りましょうよ。

 正直、勝間さんはテレビに出始めたときから苦手なんだけど、その理由の一部として、こういう「なんでアナタは私の言いたいことが分からないの!?」という雰囲気が漂いまくっていること、その割には決して論理的ではなく「思いこみ」「直感」による話が多いことが挙げられる。以前にNHKの「真剣中年しゃべり場」を見て「この人、狭い人だなぁ」と思ったけれど、今回再認識した。

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どちらにしても、火の粉は振り払わなければならぬ。というだけのこと。そんなことで火達磨になる必要はない。
posted by スポンタ at 09:30| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 県立川越高校 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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