2011年03月02日

スポンタの「この国のかたち」11:歴史観を世界観にするために…。

歴史とは文献学。つまり、歴史は、「書かれたことを鵜呑みする学問」でしかない。およそ、アカデミズムにおいて、正史を疑うことは許されない。

だが、正史編纂者は権力者のために事実を捏造することを常に強いられてきた…。

*

人間は嘘をつくものである。

そして、人間は「他者に君臨するため」に、他者に「誠実を求める」。およそ、「嘘をついてはいけない」と説教を垂れる人に限って、平気で嘘をつくものである。

仏教でも、方便といって、説法をする側の人間が嘘をつくことを許容している。信徒たちに八正道で「嘘をついてはいけない」と強いているにも拘わらず…。これはどういうことか?




私は、「この国のかたち」というこのカテゴリーで、歴史を分類した。

それは、

1. 正史(文献学)
2. 稗史(口伝)
3. チャネリング史(スピリチュアルリーディングによって体系化された歴史)

である。
ウェブの流儀である、「全情報の総合・統合」によって、それらから自らの歴史観を生み出せ。
というのが、「スポンタのこの国のかたち」の結論だった。

しかし、それは「由来を分類すること」でしかない。極めて、不親切であった。と反省して、このテキストをおこした。



散文的な事実を、唯物論的歴史観に再構成してみせたのがマルクスである。

それは、文化相対主義から進化論を生み出した西欧の君臨者たちによって活用され、20世紀の世界を真っ二つに切り分ける思想的支柱となった。
しかし、ベルリンの壁が崩壊して、21世紀になってみると、マルクスの紡いだ学問に、なんらの妥当性もないことが分かってくる。

軽井沢の恋を演出した慶応の小泉信三氏は、「マルキシズムは、体系化された嫉妬の情である」と形容したそうであるが、21世紀になって分かるのは、「マルキシズムが、若者たちのパトス(感情)を操ることで、全世界を二分した」ことである。

*

私は、マルクスに比するような歴史観を提出したい。それは、「パラサイト(寄生的)歴史観」である。

この視点がなければ、正史、稗史、チャネリング史のそれぞれを見誤ることになる。



人間の営みは、過去においても、現在においても、宿主と寄生者の存在で成り立っている。

その実相は、日常生活のレベルではなかなか見えてこないので、私たちはイメージしづらいが、世界レベル、マクロレベル、民族対立レベルでは顕著な現象である。

*

歴史観のほとんどは、支配者・君臨者と一般市民。主人と奴隷。そのような二元論的な図式で人間関係を見ているが、現実はそのような単純なものではない。

そのことは、日本の現状「民衆が主人のはずの民主主義」が、「民衆のための政治」を行なっていない。行なうことができないことをイメージすれば、理解できるだろう。

日本の窮状は、戦後もつづくアメリカによる支配。CIA、国際金融寡頭勢力の仕業と断罪することもできるが、それならアメリカはハッピーなはずだから、この解釈もまた浅薄となる。

CIAや国際金融寡頭制力といれども、それは何らかの現象でしかなく、それは「某かの反映」であるはず。

そこで、私が提出するのが、「パラサイト歴史観」であり、その本質は、「ネイティブ(先住民・原住民) vs パラサイト(侵入者・寄生者)」の二大枢軸である。

そして、早くも結論を言ってしまうと、太古から、「唯一ネイティブとしてサバイバルできているのが日本」であり、有史以来、「パラサイトに蹂躙されつづけ、その一翼を担ってもいるのが西欧文明」である。


これが、「この国のかたち」の本質である

日本は、自律文化であることをサバイバルしてきた唯一の文化(自律的な精神的伝統)であり、
西欧をはじめとする世界のほとんどの文明は自律コミュニティーであることを破棄され、他律コミュニティー(他律的な精神的伝統)に甘んじている。



政治や文化など表層を見れば、日本民族が自律国家であることは疑わしいが、精神世界をみれば、いまだ自律的な精神的伝統をサバイバルしていることは明らか。

その理由の典型が、「葬式仏教という形で、一神教に染まらず、自らの先祖崇拝を続けていること」だ。日本の文明や文化、生活がいかに他文明・外襲民族によって蹂躙されようとも、日本民族の自然観・世界観はまったく変わっていないことは、驚くべきことである。
posted by スポンタ at 06:31| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | この国のかたち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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