2009年09月28日

放送と通信の融合を阻む2つの課題。

さて、新聞の側からの「放送と通信の融合」がすすまない状況の中で、「通信の側からの放送と通信の融合」が模索されている。日曜日にお会いした松本さんは、まさにそのことを考えていて、これから新聞トップの人たちにコンタクトを試みていくのだという。

ただ、デミング博士は問題の原因の90%はシステムの問題であり、個に起因する原因は10%に過ぎぬと明言している。

http://kwenchanajo.ld.infoseek.co.jp/02-Deming.html



アゴラに松本さんが記事を上げているので、コメントを書いた。

http://agora-web.jp/archives/758525.html

sponta0325 2009年09月28日 17:42
>私がテレビ局なら、折角作った番組はあらゆる方法で潜在的な視聴者の目に触れるように、「二次利用」「三次利用」に当然最大限の努力をするでしょうし、その為にISPや携帯通信事業者とも広く交流するでしょうが、これはもとより各テレビ局の経営者が決めることです。

実は、ここが一番難しいところなんです。
二次利用、三次利用に関しては著作権の問題ではなく、二次発信において、二次発信者がオリジナル発信者の名誉を傷つけるような評価タグをつけて配信する。つまり、生放送の失敗や映像作品での失敗が二次発信(YouTube)で評判になり、沢山の人たちに見られるようになる。このような状況はオリジナル発信者としては、いたたまれない…。

私の言葉でいえば、「発信者が発信後もコンテンツに君臨する」ということに批判的な文脈になるんですが、発信者にしてみれば、世の中から嘲笑されているようなもので、極めて当然な感情によって2次発信は制限されているのです。

私の解決法は、テレビ局や新聞社が「コンテンツに君臨する文化」をやめる。または、「自分が発信者にならないor配信者に専念する」という方法しかないと思っています。


「放送・報道と通信の融合」がすすまない原因は、システムの問題が大きい。それらマスディトリビューション社が、ディストリビューターとは名ばかりのコンテンツメーカーになっていることが大きい。つまりは、放送局・報道社が「コンテンツのパッケージ性」に拘っていて、「自分の意に反スルタグ」が付く事を許さないこと。

さらにいえば、コンテンツの責任をメディアが取らなければならぬ。という慣習も大きい。



この論理は2005年あたりにすでに述べていることだが、「交通という物理的なメディア」において、鉄道各社は、「コンテンツ(乗客)」に責任を持たない。
勿論、鉄道公安官は存在する。しかし、車内で殺人事件が起きても、「鉄道会社の責任が追求される」という慣習はない。

ま、航空会社はハイジャック予防について、かなりの抑止責任を問われるのだろうが、とはいえ、航空会社も被害者であり、航空会社が被告となることはないのかもしれない。

ならば、情報のデリバリーにおいて、コンテンツの責任をメディアが引き受ける。という現在の慣習も、その根拠は覚束ない…。



松本さんは、ウェブのポテンシャルの高さを実感し、それが活かされぬ現状を憂いている。だが、そこには極めて具体的な原因があり、その多くは、人々の慣習・思考方法が従来のものにしたがっているため。というのが実相と考えている。



かつて、2ちゃんねるでの議論でのこと。大学教授である自分のステータスを明かすことで自分の意見の嵩上げを目論んだ発言者が、議論に発言者の肩書きはノイズである。と、看破されたことがあった。
これなども、満員電車ではお互い名乗りあうことはない。というのと同様である。



そういえば佐々木俊尚氏は、放送に関して、「これからはコンテナーからコンテンツ」と言っていた。だが、コンテナーなどというパッケージが虚妄である。

と、無名ではない誰かが指摘してくれないものか…。



人々が「コンテンツがパッケージの意味を孕んでいること」に気づかない限り、放送・新聞・出版とウェブ・通信の融合はありえない。

今、ウェブの発信人たちは、発信したものが「パッケージではないこと」によって差別されている…。それが2009年である。


1. コンテンツの成立にパッケージ性は不要。

2. ディストリビューターとコンテンツメーカーの分離。

この二つが理解されないと、「通信と放送の融合は難しい」

posted by スポンタ at 22:56| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ウェブメソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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