入院生活で時間があるので、いま人気だというアニメ「鬼滅の刃」を観た(第1回〜第8回まで)。
山奥で暮らす「父親のいない家庭の長男(主人公)」が、仕事で山を降りている間に、家族を「鬼」に食われる。
古来日本では、死人のことを「鬼」と言う。亡くなることを「鬼籍に入る」とも。このアニメの「鬼」は、「吸血鬼」の一種であり、その話の場合、ゾンビのよう。
主人公も「鬼」と化した家族から「喰われそう」になる。だが、妹一人だけは、完全に「鬼化」していなかったので、彼女を背負って主人公は故郷を離れる。
そして、「妹を正常に戻すため」。「鬼退治」のための修行を開始する。
spontaが観たのは、修行を終え、実践のために街に出るあたり迄である。
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つか、そのあたりで嫌になって、観るのをやめた。
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マイケル・ジャクソンは、ゾンビの話が好き。プロモーションビデオに採用し、世界的な人気を決定づけた。
「カメラを止めるな」も、ゾンビの話。低予算作品ながら、話題になり、ヒットした。
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だが、spontaは、「ゾンビもの」が嫌いである。
その理由は定かではないが、「死者はリスペクトされるべきもの」という「人間としての自然な・素直な反応」に反するから。
理屈ではない。
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17世紀フランス古典演劇理論の「ありえない」に反するのではない。
ファンタジーとしては、あっていい。「外的適合性」として、「死者へのリスペクトがない」という倫理観。「死者への恐怖」を「ゾンビの恐怖」に変化させていることに違和感がある。
アリストテレスのミメーシス理論の「現実のミメーシス(模倣・再現)」はともかく、過去の傑作のミメーシスという意味ではどうだろう。
「ドラキュラ映画」などが傑作として存在するのだろうが、不見識なspontaには語る資格はない。
posted by sponta at 00:00| 東京 ☀|
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