広尾の病院の9階の病室で、記事を書いている。
担当ナースのNさんに「NETFLIXのお薦め」を尋ねると、標題のアニメ・シリーズを教えられた。
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spontaがやっているのは、主観批評・印象批評・思索批評ではない。
「(客観的で妥当性のある)形式批評」である。
※ 形式批評とは、「評価基準を明確にした吟味」。フィギュアスケートや体操競技では一般的だが、「芸術作品は、芸術家のオリジナルな創作物でなければならぬ」という近代主観主義によって、映像のプロの世界でも採用されていない。
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spontaの「形式批評のツール」は、3つ。
・アリストテレスのミメーシス理論。
・ルネ・ブレイの17世紀フランス古典演劇理論。
・(spontaオリジナルの)T-メソッド。
である。
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アリストテレスのミメーシス理論の第1項目は、
・過去の傑作を、(さらにインパクトを強化して)
ミメーシス(模倣・再現)すること。
※
ニューヨークを舞台にしたミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリーは、イタリア・ヴェローナを舞台にした「ロミオとジュリエット」のミメーシス。
ダンテの「新曲」は、ホメロスの「オデッセイア」のミメーシスである。
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