ハリウッド発の「映画・ドラマの分析法」が、「日本に普及しなかった」と指摘した。
その理由は、ミメーシス理論。つまり、
・映画・ドラマが参照すべき「現実」が異なるから。(アメリカは他民族・銃社会・対立 vs.日本は単一民族・対立を嫌う忖度社会)
とはいえ、ハリウッド映画や韓流ドラマの移入により、日本人の好みも変革している。日本芸術が表現してきた伝統は「もののあわれ・無常」だが、そればかりではなくなっている。対決をモッパラにする「ひとのあわれ」系の作品も少なくない。
TBSのジャイアンこと福沢氏が演出する日曜ドラマは、その類い。
だが、悪役が悪役として「敗れ去る」ことに、我々日本人は「無情でいられない」。そういう優しい心根がある。