2019年05月26日

モダニズム的な「主観主義」の終焉、と「ポストモダン」。


モダニズム的な芸術観では、個性は「何かに縛られてはならぬ」。「個人の直感」こそ、尊いもの。という妄念がある。

しかし、モダニズム的な文脈においてさえ、それは間違っている。

なぜなら、モダニズムとは、「個人の主観」と「進化論」の二枚重ねであり、「進化論」とは、「個性の発露において、新しいものを創造すること」。だが、「新しい」とは、過去の作品との対照によって発生する。

私は、絵画教室を営むような一丁前の美術関係者を気取る御仁が、シャガールの絵を愛でるのを軽蔑する。
そのような即物的な「心理主義」で、シャガールの芸術が生まれたのではない。

彼が評価される理由は、パリのオペラ座の天井画に採用されたこと。それは、「天使が空中を舞う」ような伝統的な天井画に取って代わり採用されたのであって、それは、過去の作品群との対照において評価されたことを意味する。
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posted by sponta at 00:00| 東京 ☔| Comment(0) | 芸術論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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