2019年01月10日

兼高かおる嬢、90歳で逝く。



TBSの番組「兼高かおる、世界の旅」がスタートしたのが1959年というから、私が生まれた年。番組は30年間続き、平成2年に終了した。

彼女は、JFKに取材。エジプトのピラミッドにも登る。

生前を知る人は、彼女のモットーを振り返る。

・世界に発展途上国は存在しない。考えの違う国・人々がいるだけ。

そのスタンスは生涯ぶれなかった。


彼女の考え方は、「文化相対主義」。ポストモダン。


パンアメリカン航空の一社提供で番組は続いたが、パンアメリカンという航空会社は無くなり、番組は終了した。
ニューヨークのパンアメリカンの本社ビルは、今も存在するのだろうか。

映画「80日間世界一周」のテーマ曲"Around the world"は、多くの日本人にとって、もはや「兼高かおる世界の旅」のテーマ曲である。


神戸のお嬢さんで海外留学帰り。庶民には手の届かない「雲の上の女性」だが、嫌みを一切感じさせなかったのは、誰もが憧れる「ヨーロッパやアメリカ」ばかりでなく、「アジアやアフリカ」の秘境ともいえる未開の地を多く訪れたからかもしれぬ。

現地の人たちを、彼女がリスペクトする様子は、番組を見ていてすがすがしかった。
オンエアの話相手は、芥川隆行。「水戸黄門」のナレーションでもお馴染みだった。


自由に海外に旅行ができなかった時代、彼女は、日本人代表・女性代表として恥ずかしくないことを心がけたという。
日本人とは思えないエキゾチックな顔立ち(父親はインド人)の彼女だが、「ホ・ホ・ホ・・・」と上品に笑う彼女は、(ある時期の)日本のハイソサエティーを象徴していたに違いない。


平成が終わろうとしている今。

日本のハイソサエティーという幻想は成立しているのだろうか・・・。
posted by sponta at 17:50| 東京 ☁| Comment(0) | メディアウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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